病気が喜び(^_^;)?


○ 四喜八喜ただちに見つけた具体例、病(やまい)乗りこえ喜び表す



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ゆうさんごちゃ混ぜHP「狂歌教育人生論」        2004年 3月10日 第7号

 (^_^)今週の狂短歌(^_^)

7 四喜八喜ただちに見つけた具体例、病(やまい)乗りこえ喜び表す

 (^O^)ゆとりある人のための5分エッセー(^O^)  

病気が喜び(^_^;)?

 本メルマガ創刊号で「四喜八喜」のことを取り上げました。
 するとその後ただちにその実例と言えるような方々を見つけたので、紹介したいと思います。

 それは二人の女性で、ともにテレビワイドショーで紹介されていました。一人は絵門(えもん)ゆう子さん、もう一人は安奈淳(あんなじゅん)さんです。二人とも重病に苦しんだ末に復帰、今はとても活躍しています。

 絵門ゆう子さんは元NHKアナウンサーの池田裕子さんです。彼女は乳ガンを患い、その全身転移で苦しんだようです。乳癌と診察されたときは切除手術を勧められました。しかし、彼女は西洋医療に不信感を覚えていたので、手術を拒否して民間医療に頼ったとのこと。相当のお金をはたいたようです。しかし、なかなか治らず、どうしようもなくなったときに、東京の聖路加病院へ行った。そこで「自分の話をよく聞いてくれる医師」と出会う。それを契機として彼女は西洋医療を受け入れるようになったそうです。
 テレビで発言する彼女は底抜けに明るい感じでした。とにかく笑顔で、今は講演で癌を患っている人たちを励まし、全国を回って幼い子どもたちへの朗読活動に励んでいるそうです。彼女の笑顔は病気を乗りこえ、それに感謝している感じさえありました。

 もう一人は安奈淳さん。彼女は三十年ほど前、宝塚「ベルサイユのバラ」のオスカル役で人気を博した女優さんです。宝塚退団後はミュージカル俳優として活躍していました。いま五十代半ばの彼女は数年前膠原(こうげん)病にかかったそうです。そして瀕死(ひんし)の状態を乗りこえ復活しました。彼女は再びミュージカルに出演しながら、インタビューに答えて「病気に感謝です」と言っていました(^o^)。

 私は生老病死の四苦は喜びでもあるのではないかと言いました。しかし、いま現在病気で苦しんでいる人にとって、それが喜びだと思えないのはあたり前の話です。病気になり、身近の家族・友人が心配してくれるありがたみを感じることはあっても、いま苦しんでいる当人にとって、病気はあくまで痛みであり苦しみでしかないでしょう。
 だから、病気の苦しみが喜びになると考えるには補足が必要です。それは端的に言って病気のおかげで自分を変えることができることだと思います。しかも、病気が治ってようやく感じられる境地と言えるでしょう。

 人のことはさておき私自身を具体例とするなら、私は数年前痛風(つうふう)をわずらいました。
 痛風は足の親指が猛烈に痛む病気で、風が吹いても痛むほどなので痛風と呼ばれます。
 私の場合は初め左足の甲に痛みが出てきました。ある日足の甲に妙な違和感が起き、ちくちく痛む感じで歩きづらくなりました。初めは筋肉痛かと思い湿布薬を塗りました。しかし、効いている感じがしない。それでもその日と翌日を過ごし、二日後の夜のことでした。まるで骨折したかのような激痛が起こり、ベッドで寝返りが打てなくなりました。足を浮かせても痛いし、どこかに置いても痛い。トイレに行くのが大変でした。もう左足を床に着くこともできず、右足でけんけんしたのですが、脂汗が出るほどの痛さでした。

 翌朝すぐに病院へ行きました(なんとか自力で車を運転して……これが独り身の辛さ?(^_^;)。
 痛みが足の親指だったら痛風を思ったのですが、足の甲だったので骨折を疑って整骨院へ行きました。そして、レントゲンや血液検査の結果痛風と判明したのです。薬を飲んで、痛みが治まったのは数日後でした。
 そのとき友人の誰かから痛風になって良かったね、喜びだねと言われたら、私は友人を殴ったかもしれません(^.^)。痛みが治まった時何に感謝したかと言うと、まず痛み止めの薬でしたから。

 痛風は別名ぜいたく病とも言われ、肉類などごちそうをたくさん食べ、ビールをよく飲む人にかかりやすい病気です。原因は体内の尿酸値が限度を超えて上昇することです。
 私はすでに十年ほど前から職場検診で尿酸値が高く、痛風の恐れがあると言われていました。ところが、なかなか食生活を変えることはできませんでした。しかし、さすがにあの痛みを経験した結果、自分を、食習慣を変えるしかないと思いました。今でもまだ薬を飲んでいますが、私は痛風の痛みを体験して確かに良かったと思っています。それでようやく自分の食習慣を変えることができたからです。今は肉類を控え、野菜中心の食事にしています。

 安奈淳さんも、膠原(こうげん)病と判明する前は、ミュージカルの主役などでかなり働いていたそうです。それが尿が出なくなり、身体がむくみ初めた。それでも舞台に穴を開けるわけにいかないので働き続けた。そしてあるときとうとう倒れて救急車で病院へ運ばれた。そのとき両足は象のように太くなっていた。原因は尿が出なくなって身体全体にたまっていたことで、あと二、三時間遅ければ、死んでいたそうです。

 彼女の言葉によると、「それで入院したんですけども、2日3日ぐらいは先生方も病気が分からなかったんですね。これは危ないなという事で先生たちも半分あきらめた感じで。5日目でやっとおしょう水がでるようになったんですけども、集中治療室に入りまして、覚えてますのは背中に穴をあけましてそこに太い注射針をいれまして、それでたまっているお水を抜いたんですね。それでこんな大きいビーカー(30〜40センチほど)にお水がどんどんたまっていくんですね。黄色いんですね。これなんですかって聞いたら、おしょう水ですって。(略〜)入った時60キロぐらいあったんですけども、水を抜きまして病室に戻りましたら38キロになってまして。」(徹子の部屋より)

 膠原(こうげん)病は原因不明の病気だそうです。しかし彼女は、その病気にかかったことで、自分の生活習慣を変えられたと言っていました。そういう意味で彼女も「病気に感謝」と語っているように見えました(^_^)。


 ○ 重病に苦しみ抜いたその果てに病気に感謝と言える素晴らしさ

 ○ 今度こそ今度は変えると思っても痛みが消えれば元のもくあみ


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:病気が喜びであるとはとても思えない――もう一つの理由は、重病をわずらい苦しんだあげく、そのまま死んでしまうことがあるからでしょうね。しかし、その場合でも言えることがあります(^_^;)が、この件については別の機会に取り上げたいと思います。ところで、我らがチョーさん(元巨人軍の長嶋監督)が脳梗塞で入院しました。テレビ・新聞はまるで天皇ご病気のような取り上げ方でした(?)。でも、それが有名人が病気になることの意味なのかもしれません。だって、おっと自分も気を付けなきゃ、と我が身を振り返りますからね。チョーさんの快癒をお祈りいたします。(祐)



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