「ゴルフの夢がかなう」


○ わが夢はかなうと勝手な夢解釈 まさかゴルフでまずかなうとは



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ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2008年 10月 29日(水)第102号


 秋たけなわの候、今年は台風上陸がなく、果物が豊作で安いとか。また、紅葉もきれいだそうです。
 しばしストレスを忘れてもみじ狩りなどに出かけてはどうでしょう(^_^)。

 さて、本日は私の夢が一つかなったお話しです。
 本年最初のメルマガで「夢は実現するか」と題して初夢身勝手解釈を書きました。「壁にぶつかる夢だったが、三つの夢は実現する」と解いたのです(^.^)。

 その中に「とても個人的な夢だが、ゴルフで毎回80台を出すというのがある。これまで三十数年ゴルフを続けて何度か80台を出したことはある(最高で84)。しかし、連続して90を切ったことは一度もない。なんとか常時80台を出したい、さらには夢の夢の70台も――との思いは、私にとって小さくて大きな夢である」と書きました。

 実はこの連続80台を出す夢を5月に達成したのです。スコアは初めが85、続くラウンドが89で「やったー(^o^)」と叫んだものです。
 すぐに報告しようと思いましたが、次に行ったゴルフでまた100近くたたき、しばらく90を切れなかったので、連続80台達成の感動が薄れてしまいました(^.^)。

 ところが、先日もう一つゴルフの夢を達成しました。それは「ハーフ30台を出す」という夢です。
 これまでハーフのベストスコアは40で、これは何度か出したことがあります。しかし、何度挑戦してもはね返され、どうしても越えられない壁としてハーフ40があったのです。これは私にとって連続80台よりも難しく、半ばあきらめていた夢です(^.^)。

 それが先日ハーフ40を切って39を出しました。ヘ(^o^)/
 とうとう3つの夢の一つを年内にかなえることができたのです。
 そこで今回は感動の薄れないうちに報告記を書くことにした次第です。

 ゴルフに興味のない方にはつまらないお話しでしょうが、「不甲斐ないけどがんばった心理描写物語」としてもお読みいただければと思います。
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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ わが夢はかなうと勝手な夢解釈 まさかゴルフでまずかなうとは(^.^)


 (^O^) ゆとりある人のための20分エッセー (^O^)


 【 ゴルフの夢がかなう 】

 最初にゴルフを知らない人のために、ちょっと解説いたします(^_^)。

 ゴルフは全18ホールで行われるスポーツで、規定の回数(3・4・5)でホールインすればパー、一つ多いとボギー、2つ多いとダボルボギー(ダボ)、3つ多いとトリプルボギー(トリ)と呼びます。トリ以上をたたくとがっかりですが、OBと言って谷や林のOBゾーンに打ち込むと2打プラスして打ち直さなければならず、こちらは地獄に落ちた気分です。
 逆にパー3(や4)のところを二打(三打)で上がればバーディーと言い、「よっしゃー!」とガッツポーズ。こちらは地獄から天国に昇る気分です(^_^)。

 9ホールは通常パー36ですから、39で上がるということは、ボギーが3回しか許されないことを意味します。パーが6回でボギー3回というのは、アマチュアにとって相当の上級レベルであり、これがいかに難しいかは、ゴルフをかじったことのある人ならよくおわかりのことと思います。

 私は平均すると良いときは90前後、悪くとも100前後のスコアで上がりますから、まー中級の中か下くらいだと自負しています(^.^)。
 しかし、今も書いたように昨年まで一度も連続して90を切ったことはなく、また一度もハーフ40を切ったことがありませんでした。
 よく行くゴルフ仲間では中級上のM氏がすでに何度も40を切っており、若手(と言っても四十代後半ですが)のK君も39のハーフベストを持っています。

 ところで、この夢の達成は自分の努力のたまものでありますが、やはり援助なくしてあり得なかったと思います。
 その援助とは昨年12月に手に入れた一冊のゴルフレッスン書です。そして友人の励ましとプレッシャーでしょうか(^.^)。
 そのレッスン書は本屋でたまたま手にしたのですが、立ち読みしてすぐ気に入りました。それは今まで私が読んだレッスン書とは全く違った観点で書かれていたからです。

 要点をまとめるとまず「アマチュアはプロの打ち方をまねしてはいけない」のであり、「クラブをゆるゆるに握って指先の感覚で打て」というもの。さらに、非力なアマチュアがどうすれば飛距離を伸ばせるか。また、ゴルフはどうしてもボールが右や左に曲がりやすいものですが、それに対して打ち方をあれこれいじくるより「真っ直ぐ打ちたければ、そう念じて打て」と、まるで宗教的教えのようなレッスン書なのです(^_^;)。

 しかし、比喩が具体的でとてもわかりやすく、私は読んで感銘しました。そして今年からその教えを実践しようと思ったのです。
 これまで私はクラブをぎゅうぎゅうに握っていたので、ゆるく握るよう変えるのは相当難しいことでした。当初はもちろん思うようにいきませんでした。そのうち次第に慣れ、そうすると不思議に飛距離も伸びてとうとう連続80台を出すことができたのです。しかし、さらにハーフ40を切る夢までかなうとは正に夢にも思いませんでした(^_^)。


 その日一緒にラウンドしたのはM、K両氏と初級上クラスのT氏で、場所は御殿場のとあるゴルフ場でした。
 朝から曇り空で少し雨も降り始め、ベストコンディションとは言えませんでした。
 午前7時過ぎにスタートしたインコースで、私はOBを二発出して47。バーディーが1ヶあったものの、まー良くもなし、さほど悪くもなし……てなスコアでした(^.^)。
 仲間はさすがのM氏が42、K君は私と同じ47、T氏は55でした。

 ただ、調子はまずまずだったので、後半42を出せば90が切れる。80台なら前回のゴルフで86を出していたので、人生二度目の連続90切りを達成できます。
 そこでK君に「アウト42を狙うぞ」と言いました。
 しかし、このゴルフ場のアウトはインコースに比べて3200ヤードと長く、我々にとってはボギーペースの45でさえ至難のコースです。それもあってK君の返答はかんばしくなく、私も「まー口先だけ」のつもりでした(^.^)。

 約40分休憩して後半スタート。私は最初の2ホールを連続ボギーでした。まずまずの出だし。
 特に2番ホール435ヤード――アマにとっては長すぎるパー4も、3オン2パットでなんとかボギーにとどめました。
 次の3番350ヤードのパー4。私とK君が2オンに成功してバーディーチャンス。  彼はそのパットを外しましたが、私はしっかりねじこみました。これで本日二度目のバーディーです。

 ここからある意味快進撃が始まりました。次の打ち下ろしの短いパー3は1オンしてパー。ただ、残り10メートル以上のパットだったので、決して楽なパーではありませんでした。
 この頃になると雨も上がり、ほぼ無風で日が差し始め、いいコンディションになってきました。

 次の谷越え登り390ヤードのパー4は3オンして2パットのボギー。そして6番池越えのパー4で快挙達成です(^_^)。
 ここは340ヤードのやや打ち下ろしだから、ドライバーさえしっかり当たれば楽に2オンできるホールです。しかし、グリーン手前には池があってちょっとミスると池ポチャのえじきとなります。

 この時点で私は2オーバーだから、そろそろみんな「もう45を切れる」とか「42は固い。連続80台もいける」などと口にします。
 当然私にはプレッシャーがかかり始め、「いやいやまだまだ。行けそうだと思ってもそのあと必ず崩れるんですよ」と煙幕を張ります。事実心の中は緊張とプレッシャーでごちごち(^_^;)。

 そして、やはりプレッシャーからかドライバーがぎこちなくなって200ヤード弱しか飛びませんでした。行ってみればグリーンまで残り約150ヤード。T氏、M氏と仲良く三つ並んでいました。
 池越えの150ヤードというのはアマチュアにとって決してやさしいアプローチではありません。
 池を越える自信のないT氏がまず刻みました。中級上のM氏はあっさり2オン。
 中級を自負する私も当然グリーンを狙って5番アイアンを持ちました。プレッシャーは感じています。しかし、へんに力むことはありません。なぜならクラブをゆるゆるに握っているからです。
 そして、ゆったり振ったこの打球が渾身(こんしん)のピンそば1メートルに2オンしたのです。
 これを入れてなんとこの日3ヶ目のバーディー。これも私にとって新記録(^o^)。

 この段階でアウトのトータルスコアが1オーバーとなりました。残りは3ホール――パー5、パー3、パー4です。しかし、まだまだ一筋縄ではいきません。
 7番パー5は550ヤード、最後のパー4も400ヤードと、非力な自分にとっては超難関ホールが二つも待ちかまえています。パー3も150ヤードながら深い谷越えです。ちょっとでも崩せばすぐにボギー以上をたたきます。この三つを2オーバーで上がらなければ39は出ません。決して楽な残りホールではないのです。
 だが、打ち方を変えて以来飛距離が伸びたので、期待もありました。問題はむしろプレッシャーといかに闘うか――でした。

 6番を終えて1オーバーとなれば当然みんな騒ぎ立てます。「もう42は間違いない」とか「これなら40さえ切れる」の声が出ます。それらの言葉は励ましであり、またプレッシャーの呼び水でもあります(^_^;)。

 半分ラウンドしての1オーバーはこれまでも何度かありました。しかし、その後必ずと言っていいほど崩れました。ひどいとその後トリトリトリの3トリーとか。ダブルスコアの大叩きとか。
 そうして終わってみれば40を超え、残っても40ジャストで、夢の達成はまたも持ち越し――がこれまでの自分でした。
 実はすでに心臓ばくばく状態で、いやな予感もどんどん芽生えていました。
 このような状況の時、これまでは「やります。がんばります」と決意表明して崩し、黙りこくって知らない振りして……やはり崩しました(^.^)。

 そこで今回は自分の内心を打ち明けることにしました。自ら「足が震えて震えて」とか「プレッシャーでめろめろ。心臓ばくばく。足腰がくがくなんです」と口にしたのです。
 また「なにしろ根が貧乏性なもんだから、自分に幸せが訪れそうになると、こんなことが起こっていいんだろうか。いや、たぶん起こらないだろうと思ってしまうんです」と言うと一同大爆笑。
 K君など「そうそうオレも」と言ったほどです(^_^;)。

 そして7番――長い長い530ヤードのパー5。「ここが勝負。ボギーで上がれれば」と言って打ちました。もちろんゆるゆるに握って。
 それでもやっぱりミスが出ます。ドライバーを左にひっかけ一打目は斜面のラフ。二打目は4番ウッドのいい当たりでなんとか進んだものの、3オンはとても無理。もう一度4番で刻むとボールがスライス。右側はOBなのでひやりとしました。
 しかし、なんとか右ラフに残ってグリーンまで残り50ヤード。もちろん4オンが狙えます。乗せて2パットならボギーです。なのに、この寄せをミスって結局5オン2パット。痛恨のダボでした(--;)。

 このとき残り50ヤードの寄せはボールがラフの中に埋もれるように沈んでいました。しかもそこだけ芝が密集して他のラフより10センチは背が高いのです。いわばプロの試合並み。
 参りました。これはとても打ちづらいのです。けれども、ピックアップ(手で拾ってそっと置き直す)してボールを浮かせれば、なんとかなります。
 アマチュアは「オール6インチリプレー」と称して平気でボールを動かします。浮かせた方が打ちやすいからです。私もかつてしばしば行っていました。しかし、ゴルフは「ボールをあるがままに打つ」スポーツだから、厳密に言えばルール違反です。

 このときも迷いました。最近は動かさないことの方が多いからです。ピックアップすればうまく打てるだろうとの誘惑に負けそうでした。
 しかし、このときだけは「正しく打とう」と思いました。それで失敗して40を切れなかったとしても、後悔はない。それよりも「正しいことをやって30台を出そう」と思ったのです。

 ところが、難しいものはやっぱり難しい(^.^)。4打目はミスして30ヤードしか飛びません。そこからなんとかグリーンオンしたものの結局2パットでダボ。
 この段階でもう3オーバー。残り2ホールをパー、パーで上がらない限り39は出ません
 次のパー3は150ヤードの谷越え。一打でグリーンに乗りさえすればパーはとれる。しかし、最終ホールは400ヤードのパー4。私の実力では3オンがやっと。この段階で今回も40切りは無理だと思いました

 ところが、この8番――谷越えのパー3でまたも5番アイアンがナイスショット。ピン下2メートルに1オンしたのです。「よっしゃー!」と私の雄叫び(^_^)。
 ここでバーディーなら最後はボギーが許される。「チャンス復活だ!」とK君らが盛んに応援してくれます。
 だが、このパターもプレッシャーでがちがち。まっすぐ強く打つか、弱めに曲げて流し込むか。後者でいこうと思ったのに、腕が勝手に動いて左に抜けてオーバー。まっすぐ打っていれば入った球でした。無念のパー(-_-)。

 そして最終9番ホール――400ヤードのパー4。もうパーで上がらなければ40切りはありません。
 ここは距離があるけれど、幅も広いからドライバーを振り回せる。これまでフォローの風に乗って250ヤード飛んだこともあります。
 その再現を期して私はドライバーを思いっきり振り回しました。しかし、やや打ちそこねてフェアウェー右方向へ。しかも、あまり飛んでいない(-_-)。

 行ってみればグリーンまで残り200ヤード。はるか彼方にグリーンが見えます。
 これはきつい。私にとってとても一度で乗る距離ではありません。
 しかも、右側はOBゾーンで左に曲がるのはいいけれど、スライスすればOBです。ここで最も飛ばせるクラブは4番ウッドですが、それでOBになればもはやパーはあり得ません。アイアンで刻んで3打目勝負かなと思いました。
 しかし、私は残り四、五十ヤードの寄せが苦手なのです。

 四、五十ヤード残すくらいなら、4番ウッドを強振してできるだけグリーンエッジかカラーの辺りまで運んだ方がいい。それなら3オン1パットの可能性が高いからです。しかし、4番ウッドを強振するとミスも出やすく、3オンさえできないかもしれない。迷いました。

 取りあえずボールの落下地点を見に行きました。
 するとボールはこれ幸い、やや盛り上がったようなフェアウエーにちょこんと浮いているのです。
 まるで7番ホールでラフに沈んだボールをピックアップしなかったごほうびであるかのように。
 これを見て「もうウッドで打つしかない」と決断しました。それで曲がっても悔いはないと(^_^)。

 4番ウッドを握ってボールの前に立ちます。「勝負じゃー!」と叫びました(^.^)。
 それでも不思議に力みがありません。クラブをゆるゆるに握っているので、力みようがないのです。
 いや正確に言うと心は力んでいる。しかし、それがクラブに伝わっていないのです。ただボディーターンでゆったり回転して打つことだけを心がけました。

 この4番ウッドがなんと生涯初のようなジャストミート(^o^)。「ピキーン」と当たってグリーンにまっすぐ飛んでいきました。「乗ったかも……」とは近くにいたT氏。

 行ってみればグリーン近くどころか、ピンの右五メートルにちょこんと乗っています。これで2オンに成功。2パットで入れれば人生初の40切りの達成。もう大丈夫と思いました。
 4番ウッドで200ヤード飛ばしたことになるのですが、グリーンに上がって気づきました。このとき少しフォローの風が吹いていたのです。「そうか自然も味方してくれたんだ」と思いました(^_^)。

 だが、勝負所で弱いのが自分の常です。「なんとかオッケーの距離まで打ちたい」と言って打った5メートルのファーストパット。やや登りだったけれど、緊張で打ちきれずにショート。1メートルを残しました。
 仲間三人が打ち終わった最後、これを気力でねじこんでパー。
「コトン」という音のなんと気持ちよかったことか。
 とうとうスコア39を達成したのです。
「やったー!!」と空に突き上げるガッツポーズ。歓喜の雄叫びをあげたのはもちろんです(^O^)。
 T氏とM氏が握手して祝福。もちろんK君も「おめでとう」と言ってくれました。

 トータルスコアは47−39の86。前回ゴルフが89でしたから、五月に続いて人生二度目の「連続90切り」も達成しました。結局アウト9ホールでバーディー2、パー3、ボギー3、ダボ1の3オーバー39でした。

 このゴルフコースはインが短くトリッキーで、アウトは幅もあるが距離の長いタフなコースです。45を切るのさえ難しいアウトで、よもや40を切れるとは思いもしませんでした。
 しかし、ドライバーにせよ、アイアンにせよ習得中の打ち方がようやく身につき始めた感じで、その成果であることは間違いなく、これでゴルフの夢が一つかなったと思いました。

 後半途中で雨は上がり、終わるころには太陽も顔を出して暑いくらいでした。
 終了後の充実感、満足感と解放感は久し振りに爽快きわまりなく、快晴の空のような気分でした(^_^)。


 ○ わが夢はかなうと勝手な夢解釈 まさかゴルフでまずかなうとは(^.^)


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:その後もハーフ40を切った余韻と充実感をじわーっと味わっております(^_^)。もちろんこれが実力であるわけはなく、たまたま飛び出した偶然みたいなものです。しかし、これまで思いがけない偶然によって心が奮い立ったのと違い、自分の努力の結果出現した「偶然」だから喜びもひとしおです。ラウンド中「39が出たらもう死んでもいい」と言ったほど(^.^)ですが、もちろん次は「トータル80切り。夢の70台突入」が新たな夢です。(御影祐)




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