『般若心経』解説 ――空無清浄観 導入   御影祐       空無清浄観 1の一へ

 『般若心経』は観念論や深遠なる哲学的真理が書かれているわけではありません。仏教の経典でありながら無常観を説かず、解脱を目指せ、悟りを目指せとも言いません。苦しみ多いこの世で、苦しみを軽くし、気持ちよく生き続けるための《ものの見方》を教えています。それが《空無清浄観=全肯定》です。昨日までの出来事、昨日までの自分、今日の出来事、今日の自分、未来でさえ、「全てないものと思いましょう、全て清らかと思って受け入れましょう」と説いているのです。
 最後に「空無清浄観」について詳しく解説したいと思います。項目は次の11ヶ(全24頁)です。
 1 なぜ全肯定なのか(一・二・三)
 2 過去・現在・未来を空無清浄と見なす(一・二)
 3 どうしても肯定できない(一・二・三)
 4 自分を許す(一・二・三)
 5 四つの生き方とエネルギー(一・二)
 6 四つの生き方の危うさ(一・二)
 7 空無清浄観のエネルギー(一・二・三)
 8 全肯定は戦いの放棄ではない
 9 なぜ『般若心経』をとなえようと言うのか(一・二・三)
10 全肯定は争いをなくし、戦争をなくす
11 ま と め
 ・ 後書きとお願い

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