2004年を振り返って


○ 04(ゼロヨ)年自然と人の「災」の年 次の芽生えを探すときかも



|本 文 | 狂歌ジンセー論 トップ | HPトップ|





ゆうさんごちゃ混ぜHP「狂歌教育人生論」        2004年12月31日 第45号

 (^_^)今週の狂短歌(^_^)

45 04(ゼロヨ)年自然と人の「災」の年 次の芽生えを探すときかも

(^O^)ゆとりある人のための5分エッセー(^O^)  

2004年を振り返って

 2004年を漢字1文字で現すと「災」であると、先日発表されました。

 本当に日本では自然災害が多かったですね。
 史上最悪最多の台風による水害、中越大地震など、自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。そして、04年最後の最後にインド洋の大津波。死者数は10万人を超えそうだと言われています。何が起こるかわからない世の中。だからこそ人と人とのつながりが大切だと感じます。

 また、人の災害とも言える犯罪も多発して制御できません。振り込め詐欺、強盗・放火・病的犯罪、親子の殺し合い、子ども同士の殺人、幼児虐待……など毎日のように、新聞やテレビのニュース・ワイドショーで伝えられました。
 日本はどうしてこんな犯罪立国となってしまったのか。しかも、日本の犯罪検挙率は30パーセント弱で、今やアメリカと並んで「世界で最も危険な国」になろうとしています。

 昔「日本人は安全と水がタダで手に入ると思っている世界で最もお人好しの民族だ」などと論評した批評家がいましたが、今や日本人の誰もそのように思っていないかもしれません。

 なぜ日本はこんなことになったのか、と多くの人が感じているのではないでしょうか。

 日本はもっと生きやすく基本的な仕組みを整える必要があると思います。
 簡単に言うなら、人がしっかり働けることであり、労働に見合う賃金が支払われることであり、休日はのんびり楽しめることです。そして、いざと言うときには周囲や国が助けてくれる――つまり、現在が安定して、さらに未来に希望を持てることでしょうか。
 今まじめに働きたいと思っているのに、仕事がなく、オーナーや持てる者に利益が集中し、労働者にまっとうな賃金が支払われていず、いざと言うときに誰も助けてくれない。なんとか助けてくれたときでも雀の涙。そして未来は暗く不安ばかり……となれば、「どうして俺だけがこんなに不幸を背負わなければならないんだ」と感じて、犯罪に走る人がいても不思議ではないと思います。

 また、取りあえずの勝ち組にしても、大樹である会社や組織に必死にしがみついている。サービス残業は当たり前、リストラで職場の人数が減り、一人当たりの労働時間や中身が増大し、ストレスがたまりにたまってみんな疲れている。その解消のため酒に走り(ひどいとヤクに走り)、病的軽犯罪に走る。ストレスゆえの不健康な食習慣をやめられない。
 そして、子どもたちはそのような大人の状況を気づいていると思います。学校の勉強もまた、勝ち組に入るか負けて落ちこぼれるかの生存競争。そのような生き馬の目を抜く世界で生きたくないと思えば、閉じこもり引きこもるしかない。

 このような世の中で、自分に何ができるのだろう、何をしたらいいのだろうと考えると、あまりにも対象が大きすぎて無力感にとらわれます。
 何をやったって世の中は変わらない、流されるがままに生きるしかないんだ……とむなしさにもとらわれます。

 しかし、原始時代から近現代まで、いつの世も常に苦しみ多い時代だったと思います。そしてそんな時代の中で、苦しみばかりではない、楽しさや明るさを持ちつつ、少しずつ地道に生きていく人たちもたくさんいた。そんな生き方をすることで開けてくるものがある――それが健康的な生き方ではないかと思います。
 一度に変えることはできない。しかし、変えられないこともない、と思うのです。

 私はメルマガ「狂歌今日行くジンセー論」の創刊号に、

 ○ 四苦八苦悩みばかりの人生と嘆かず見ようよ四喜八喜――の狂短歌を掲載しました(^_^)。

 やっぱり四喜八喜だと思います。少しでも喜び・楽しみを見いだしつつ生きること。
 いつ来るかわからぬ自然災害・犯罪被害・テロを受けるのではないかとおびえて暮らすのではなく、周囲を少しでもよくしつつ、人生に感動して生きていくことかな、と思うのです。

 いろいろなことに感動することに関しては、私はいつでもぎっしり充実しています。
 来年もこのメルマガで「しっかり感動できる方法」を記していきたいと思っています(^O^)。

 

○ 空しさはいつでもどこでも襲い来る大切なのは日々の充実


==================================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:今年2月に始めたこのメルマガも早45号となりました。初めは要約版を目玉とするつもりでしたが、次第に難しくなってきました。毎週1回発行もしんどくなってきましたので、来年――2005年からは要約をやめ、原則として隔週刊行にしたいと思います。ご了承お願いいたします。
 さて、21世紀も来年は5年目。まだまだ次の覚醒(かくせい)は広まっていないようです。来年がいい年であることを祈って2004年大晦日を締めくくりたいと思います。
 では、よいお年を。m(. .)m(御影祐)



次(2005年巻頭号)へ

ページトップ





狂歌今日行くジンセー論 トップ

HPトップ



Copyright(C) 2004 MIKAGEYUU.All rights reserved.