総選挙、与党大勝について(その2)


○ 郵政の民営民意の真実は 5割1分の賛成だった


|本文エッセー | 狂歌ジンセー論トップ | HPトップ|




ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2005年 9月 27日(火)第61号


 (^O^) ゆとりある人のための5分エッセー (^O^)


 【 衆院選、与党大勝を考える(その1) 】

 (^_^)今週の狂短歌(^_^)

○ 郵政の民営民意の真実は 5割1分の賛成だった

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 ☆ 郵政民営化、賛成=51.4% 反対=48.6%

 今回の衆院選は投票率67.46%でした。そして自民党が296議席、公明党が31議席を獲得して与党合計は327議席となりました(選挙直後)。
 与党は全議席480の3分の2超という空前絶後(?)の多数となり、弱小野党はたったの3分の1です。憲法改正さえ発議できる絶対多数ということで、暗澹(あんたん)たる思いにとらわれた人もいるかもしれません。
 一党独裁――と言うより小泉独裁を思い、これから増税、平和憲法改正、かつてたどった戦争への道を予感して悲観的になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 我が父もつぶやいたように、それでも国民は自民党に投票する、あほで愚かな……と(野党支持者たちは)思ったかもしれません(-_-)。

 しかし、数はしばしば人をだまします。与党合計327議席をもって国民の3分の2が郵政に賛成した……と見るのは早計に過ぎるでしょう。
 野党側や良識派は「郵政はともかく、他の政策に関しては白紙委任ではない」と強調しています。しかしそもそも郵政民営化についても、国民の3分の2が賛成したわけではないということを、もっと明確に言うべきだと思います。

 それが見出しに掲げた、郵政民営化 賛成=51.4% 反対=48.6%
 ……という数字です。

 国民は郵政民営化に約51%が賛成し、49%が反対した――これが郵政民営化賛否の真実です。

 さて、この数字は一体どこから持ってきたかと言えば、もちろん今回衆院選の選挙結果からであります(^_^)。

 小泉自民党は「今回の総選挙は郵政民営化について賛成か反対かの選挙である」と言いました。ならば、この総選挙を国民投票としてとらえてみましょう。
 その際、国民の意思は比例代表の得票に現れてくるはずで、それを分析してみれば、民意がはっきりします。
 以下は比例代表の各党別得票率です。

 [比例代表得票率]
 政党名 万人=得票率(%)
 自民党 2589=38.2
 民主党 2104=31.0
 公明党 899=13.3
 共産党 492= 7.3
 社民党 372= 5.5
 国民新 118= 1.7
 日 本  164= 2.4
 大 地  43= 0.6
 合 計 6781=100.0

 郵政民営化賛成をうたった与党(自民と公明)の得票率合計は、約51%でした。
 そして、郵政民営化反対をとなえた野党その他の得票率合計が、約49%だったのです。
 この数字が正確な民意を反映していると思います。

 もし国民投票が行われていれば、ちょっとだけ賛成が多かった……なんて、国民の正直な意識だったのではないでしょうか(^.^)。
 どうも郵政民営化の内容はよくわからない。それが必要なような気もする。しかし、過疎の田舎で赤字確実とは言え、郵便局がなくなるのは困る。虎の子の貯金が民営化によって破産、貯金喪失の憂き目に遭うのはもっと困る。田舎の赤字が都市の黒字で解消される、それを許す国営(半国営)であってほしい――そのような意識がこの数字には現れています。
 だから、衆院を解散せずに国民投票をやっていれば、(おそらく)この数字が出たのではないでしょうか。国民は3分の2の多数が郵政民営化に賛成だったのではない。賛成はせいぜい51%だった――ということです。(続)


○ 郵政の民営民意の真実は5割1分の賛成だった


=======================
 最後まで読んでいただきありがとうございました。
=======================


次 へ

ページトップ





狂歌今日行くジンセー論 トップ

HPトップ



Copyright(C) 2005 MIKAGEYUU.All rights reserved.