ネズミ講式販売法を考える


○ 許せない! ネズミ講式販売法 人の弱みにつけ込む商法


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ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2005年 10月 14日(金)63号


 (^O^) ゆとりある人のための5分エッセー (^O^)

 【ネズミ講式販売法を考える】

 (^_^)今週の狂短歌(^_^)

○ 許せない! ネズミ講式販売法 人の弱みにつけ込む商法

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 うろんな話からスタートして恐縮ですが、私御影は大痔主です(^_^;)。

 中学校時代に発病して以来ずっと悩まされ、すでに外科手術は合計4回!
 痔ロウにイボ痔、手術して治ったかと思えば、またイボ痔。耐えきれなくてまた手術……という情けなさなんであります。
 いやあ痔の手術は痛いですよお。厳密に言うと手術そのものは麻酔が効いているから、ちっとも痛くない。
 しかし、麻酔が切れてからは痛い。2日目くらいから食事が出る。当然のように出るべき物が出る。これが一番つらい。くしゃみをしては「痛っ!」とうめく……(^_^;)。

 そして、4度目の手術からはや10年。いまはなんとか平穏を保っておりますが、やはりイボ痔らしきものが芽吹いております。5度目はなんとかごめん被りたいものだがなあ、と思いつつ生きている今日この頃です(^.^)。
 ところで、これは伏線です。

 さて、本題のネズミ講式販売法について。

 ネズミ講そのものはご存じの方も多いと思います。以前には一攫(いっかく)千金の資産運用法として大きく広がり、やがて破綻(はたん)して社会問題となりました。豊田なにがしの金券商法なんぞが有名ですね。

 自分が親ネズミとなって会員を増やし、その会員が孫会員、さらにひ孫会員を増やしてくれれば、自分のところにがっぽがっぽとお金が入ってくる仕組みです。
 冷静に考えれば、すぐに行き詰まることは明らかなのに、結構多くの人がはまって虎の子を失ったようです。

 法律が整備されたこともあってネズミ講で資産倍増――なんてうまい話は最近聞かなくなりました。
 しかし、いま形を変えて出現しているのが、それに似たネズミ講式販売法です。

 こちらは健康食品――それも自然治癒力・免疫力を高め、癌に効くとうわさの健康食品の販売で多用されています。それらの商品は例外なくとても高価で、一本1万円から数万円はします。
 これが通常会員制の販売となっていて、紹介者を経て購入する仕組みとなっています。
 その食品を飲用して効果があったと思う人は他の人に勧め、その人が自分を紹介者として購入してくれると、自分に10%程度のキャッシュバックがあり、さらにその人が他の人に勧めて購入してくれると、その人からもまたキャッシュバックが自分に入ってくる。
 いわば、自分が親ネズミとなり、子ネズミ、孫ネズミが増えていけば、次から次に紹介手数料が入るので、やがて「あなたの持ち出しはなくなり、高価な食品はタダ同然となり、さらに紹介会員が増えていけば、利益さえ生まれる」というわけです。

 ここで痔の話に戻ります(^_^;)。

 いまから十数年前、転勤した私のところに、前職場で親しくしていた友人から電話がありました。
 そして、彼はお風呂用に泡の出る健康器具があるから、買わないかと言うのです。
 当時Hヘルス工業という会社から販売された商品で、社長自らコマーシャルに登場していたので、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。自宅の風呂で簡単にジャグジーが楽しめるとのことで、一時爆発的に売れたようです。

 その友人には私が痔持ちであることを告げていました。
 彼は「自宅でジャグジーができるし、なにより痔にとてもいいそうだ。ぜひ購入しないか」と言うのです。彼はすでに購入したと言います。
 確か20万くらいしたと思います。確かに痔主の私にはほしい器具ですが、「高いなあ」と渋っていると、彼は次のようなことを切り出しました。
「確かに高いけど、これを購入して別の人に自分が紹介者となって広めていけば、紹介手数料が入るらしい。そして、さらにその人が別の人に紹介すれば、その人からも手数料が自分の所に入る。だから、実質的には半分かそれ以下の値段になるんだ」と言うのです。「もちろん他の人に勧めなくて自分だけで使ってもいい。器具は充分いいものだから」と付け加えて。

 それを聞いて私はすぐに「おいおい、それってネズミ講と同じじゃないか」と言いました。
 しかし、友人はあまり意に関していないようでした。
 私はその売り方だと、買う方にしてみれば、通常の売り方ならあり得ない、商品の値段以上の、不必要な金を出すことになる。本来なら半分以下の値段で売られていいはずなのに、上の親会員、さらにその上の祖父母会員(?)をうるおすための金が、その20万の中に含まれている。
 それはおかしいと思うので、「そのような物は買いたくない」と言って断りました。

 その後友人がどの程度会員を増やしたか知りません。やがて発売元のHヘルス工業自体も、なんらかの事情で倒産してしまいました。

 それから十数年たち、今年の3月私の父が肝臓を悪くして入院しました。
 ご存じの通り、肝臓は一度悪化すると二度と元に戻らないと言われている臓器です。
 それ以前の父は80歳を超えてなお剣道をやり、すたすたと歩き、健康面で全くと言っていいほど問題がありませんでした。しかし、退院後はさすがに衰え、日々疲れやすくなったのか、ぐったりしていることが多くなりました。

 そこで、私と兄は免疫力を高める健康食品をいろいろ探しました。アガリクスとかプロポリス、レイシ、ウコン等々。漢方系にキノコ系、ミツバチ系と多種多様です。
 そのうち兄が核酸DNA系の健康飲料を見つけ、それを飲んでみようということになりました。1本1万数千円します。
 そして、この販売法が会員制であり、ネズミ講式販売法でした。
 説明書に規約があって「紹介会員、さらにその下の会員を増やせば、あなたには手数料が?%入る」と書かれているのです。
 父は数ヶ月前からそれを飲み始めました。しかし、肝機能数値はあまり改善されませんでした。

 最近になって父の親戚から「肝臓が悪いんだったら、アロエベラジュースが効くよ」との話がありました。
 その人も肝臓を悪くしていたけれど、アロエベラジュースを飲んだら数ヶ月で劇的に良くなったと言うのです。
 父は核酸飲料をやめ、アロエベラジュースにしてみようと言い出しました。

 そうしたら、驚いたことにこの販売も会員制でネズミ講式販売法でした。その親戚の紹介で購入するのです。
 やはり1本2万近くします。

 結局、私たちは、いくら体にいいと評判の薬――健康飲料――であっても、ミズミ講式販売法である限り、本来の値段以上の高い価格で買わなければならないのです。

 さて、突然ですが、私の結論です(^.^)。

 私はこのネズミ講式販売法に対して怒りを覚えます(`´メ)。

 これは商売として本来取るべきやり方ではないと思います。元祖ネズミ講がせいぜいひ孫会員くらいで行き詰まったように、この販売法もすぐに行き詰まって、多くの会員は高い金を払わざるをえません。
 しかも、買っているのは「この健康食品は何々に効く、とてもいいものだ」と思って飲用している人たちです。どんなに高くても、ワラにもすがる思いで使っている人たちです。

 ほんとうにいいものだったら、安くして使用者たちの口コミで広まっていくでしょう。私はネズミ講式販売法を取る必要はないと思います。
 紹介された方だって、その人、あるいは見も知らぬその上の会員に手数料が行くとなると、「本当は金儲けのためにすすめているのではないか」と疑心を持たざるを得ません。そして、その中心にいる数人の始祖ネズミは膨大な利益を得ているはずです。

 いま全国で癌に苦しんでいる人はかなりの数にのぼります。医師からも見放され、民間療法に頼るしかない人も多いと思います。
 そのような人に対して「癌に即効性があるわけではないが、免疫力を高める薬のようなもの」として健康食品が売られています。しかも、そのうちのいくつかは、この会員制ネズミ講式販売法が取られているのです。

 不思議なことに、医師もこの件を問題にしていないふしが見えます。
 ある医師は「こんな健康食品もあるよ」と父に紹介しました。それも1本2万もする飲料で、その医師の紹介ということになれば、彼に紹介料が行くようでした。

 父はこれからアロエベラジュースを飲もうとしています。高くても少しでも肝機能が改善されれば、これほど喜ばしいことはないからです。
 しかし、このように人の心に付け入るかのような、ネズミ講式販売法を、私は許せません(`´メ)。


 ○ 許せない! 人の弱みにつけ込んで、ネズミ講式販売法


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:いつも穏やかな私ですが(^.^)、今回は「怒りの導火線」でした。父はアロエベラジュースを飲み始めてから約一週間たちます。効果のほどはまだわかりません。しかし、以前よりちょっと元気になったような気がします。思うに、私が「一度悪くなった肝臓は二度と元に戻らない。死ぬまで治らない」と言ったのに対し、これで「肝臓が治るかもしれない」と希望の灯がともったのかもしれません。(御影祐)



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