○ よそ様の柿を無断でもぐことは 盗みとわかっちゃいるけれど


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ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2005年 11月 30日(水)第66号


 (^O^) ゆとりある人のための5分エッセー (^O^)

 【秋の実り(最終回)】

 (^_^)今週の狂短歌(^_^)

 ○ よそ様の柿を無断でもぐことは 盗みとわかっちゃいるけれど

 人はしばしば悪に振れすぎ、善に振れすぎます。それを正してくれるのは、当人の身近にいる人たちか、さまざまな偶然の事件や出来事でしょう(この件は私の著書『時空ストレイシープ』でも「マーヤやセイラムの言葉」として書きました)。

 私はそのうちこのメルマガで、

 ○ 善に振れ悪に振れては躁と鬱、友と家族が振れ過ぎ防ぐ

 ――なる狂短歌エッセーを書こうと思っています。
 人がちょっとした悪に走ったり(`´)、妙に善人ぶったり(^_^)、へんに明るく元気が良すぎて(^O^)抑えがきかなかったり、暗く沈んで元気が出ない(-.-)……そんなときには、何かが、誰かがその振れすぎを防いでくれるような気がするのです。

 今回「秋の実り」を体験した中に、このテーマの材料となる一事件(?)が起こったので、最後にそれを記したいと思います。

 ギンナンや栗、つるし柿やアオシ(渋抜きした柿)で久々に秋の実りを満喫したある日、こんなことがありました。
 その日午後、私はいつものように散歩に出ました。そして、家までの帰り道の途中、(よそ様の)柿を無断で一個もいだのです。

 そこは近隣の人――父の知人でもある――の畑で、背の低い一本の木に、柿がたわわに実っていました。
 実は以前色づき始めた頃に、一個もいで持ち帰ったことがあります。それは父に食べさせました。
 その後栗やギンナンや柿など、私同様、父も秋の実りを満喫していました。
 私はたわわに実った黄金色の柿を見て、もう一度父に食べさせたいと思いました。

 そこで、付近に誰もいないことを幸い、とりわけ立派そうなのを一個もいで持ち帰ったのです。
 もちろん悪いことだとわかっていました。また、畑の持ち主にくださいと言えば、もらえることも知っていました。
 しかし、一個だけほしいと言って持ち主の家まで出向くのはめんどうでした。まあ自分が食べるのではないから、一個くらい(厳密には二個目^_^;))なら許されるだろうと勝手に決めつけたのです。

 ところが、帰宅後父にその柿を見せると、父は喜ばなかったのです(-_-)。
 さらに、その夜寝る直前、父はわざわざ私のところへやって来て、「柿を取るなよ」と強調しました。私は「わかりました。二度ともぎません」と答えました。

 以前同じ柿を持って帰ったときは、何も言わなかったのに妙だなと思いました。
 そのわけは父に言わせると「あれは小さくて色づきも良くなかった。今度のは立派すぎる」からだそうです(^_^;)。さらに、「それにあの畑の持ち主はよく見回っている。いつ見られるかしれない」とも言いました。
 父にとっては、こちらの方が重大問題だったのかもしれません。

 私は父を喜ばせようと思ってやったことですが、言われてみればもっともなことで、そうなると自分のやったことは正しいことではないと理解できました。
 そんなこと、言われなくてもわかるだろうに、と思われるかもしれません。しかし、理屈ではわかっていても、感情ではわかっていないのです。
 それに、父が今回も喜んで柿を食べれば、私は三度目の盗みを働いた可能性があります。私自身が食べようと思ったのではないだけに、二度ある(やる)ことは三度ある(やる)でしょう(^.^)。

 ちょっとした悪への誘いは、なかなか本人だけでは防ぎ切れません。やはり身近の人の叱責が必要なこともあるのだと思います。
 あるいは逆に、その程度のことで目くじら立てることはない――との意見もあるかと思います。確かに妙に善人ぶるのもどうかと思うことがあります。

 我が父も善人で正義の人だからそのように叱責したかと言うと、必ずしもそうとは言い切れません。
 と言うのはもうずっと昔の話ですが、こんなことがありました。
 私が子ども時代、父と二人で山歩きをしたときのことです。帰り道、山奥のとある椎茸栽培の場所を通りかかったとき、父は立派な椎茸を数個もいで持ち帰ったのです(^_^;)。
「父ちゃん、それって盗みじゃないか」と幼い私が言うと、「少しだからいいんじゃ」と弁解したような父なのであります(^_^;)。

 すでに時効なのでうち明けますが、まあ、その子どもだから、私が柿を無断で一個もぐのも不思議じゃありません。

 もっとも今思うと、あのとき若い父は子どもに盗みだと言われて「悪かった」と反省したのかもしれません(^_^)。


 ○ ちょっとした悪の発覚悟らせる身近で暮らす人たちの言葉

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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:今号は先週金曜日に発行予定でしたが、間に合いませず失礼いたしました。m(_ _)m
 ところで、くだんの柿ですが、結局親父殿が食べました。その後親戚から別種の大きな渋柿をもらい、つるし柿にしました。そして十日ほど経って甘くてとろりとしたやつを食べました。絶品でした。その頃胃潰瘍で入院した父(今は退院)に、そのつるし柿を持っていったところ、「こんなにうまいつるし柿は初めて食べた」と大感激でした(^o^)。(御影)


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