○ 認知症 番組紹介書いてみて まだ大丈夫と 自信回復
ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」 2010年 2月 19日(金)第 119号
今年はホントに寒冬が続いて久し振りにぶるぶる震えています(^_^)。
しかし、その分花粉の飛散が遅れているようで、それだけはありがたいところです。
さて「西安宵の明星旅」に続く第1弾メルマガとして何を書こうかと考えていたら、先週のテレビでいい話題を見つけました。それはフジテレビ『エチカの鏡』で「認知症」がテーマでした。ボケと物忘れの違いとか、認知症診断9つの質問、認知症を防ぐ7つの予防法とか、とても面白く有意義な番組でした。
私も数年前から物忘れがひどくなって隣の部屋に行ってから「あれっオレ何しに来たんだっけ?」なんてことがしばしばありました(^_^;)。
我がメルマガ読者各位もおそらく中高年の方々が多いでしょうから、見なかった人のために、内容を紹介したいと思います。
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(^_^)本日の狂短歌(^_^)
○ 認知症 番組紹介書いてみて まだまだオレもと 自信回復(^.^)
サッカーアジア杯「日本対韓国戦」の後フジテレビで「エチカの鏡」を見ました。
日韓戦は言うもさらなりの3対1敗戦で、ワールドカップ大丈夫かしら、と不安を覚えましたが、「エチカの鏡」の方はとても参考になりました。
テーマは「ボケる人とボケない人はどう違う」で、認知症について取り上げていたのです。
まず最初に「物忘れとボケ(認知症)」について。みなさん方は物忘れとボケがどう違うかご存じでしょうか。
医師の解説によると――最大の違いは、たとえば一週間前に友人と食事をしたとき、そこで何を食べたか忘れるのは物忘れ。それは年をとるほど増大すると言うか、年齢が上がるにつれてひどくなるそうです。テレビに出ている俳優さんの名前が出てこなくて「ほら、あれ……あの人だよ」と言ったり(^.^)。
しかし、これは物忘れ。物忘れはまだまだ認知症――ボケではない。特に友人や身近の人から「これを食べたでしょ」とヒントを与えられ、その後他の物が思い出されるようなら、まず問題はないようです。
ところが、認知症の方は――「友人と会った、そのことを思い出せない」とのことです。
何を食べたかどころではない、「友人と会ったでしょ。そこで食事をしたでしょ」と言われても、それを思い出せないというのです。なるほど確かにそこまでいくと大変な感じです。
その他普段歩いているか、車で通っている道なのに、道に迷って自宅に戻ってこられないとか、大きな円に時計の文字盤を書かせると、数字とか長針・短針がうまく書けないなど、空間認知がおかしくなると、認知症が疑われるとのことです。
そして、以下は認知症診断にあたって九つの質問です。正しく答えられるかどうかやってみてください。
一人ではしづらいので、家族の方に質問側をやってもらうといいと思います。
その際小さな文房具などを五、六ヶ袋に入れて準備すること、そしてその人に、何でも構わないので単語を三ヶと、3ケタ4ケタの数字を一つずつメモしてもらいます。なお、回答時間は9を除くとほぼ数秒から待っても10秒程度です。
《認知症診断テスト》
1. まず、あなたの年齢をお答え下さい。
2. 今日は何年・何月・何日・何曜日ですか。
3. 今いる所はどこですか? 答例「自宅とか病院とか会社とか」
4. 今から3つの単語を言います。(メモに記した単語、例えば「サクラ・モモ・電車」を言い) その3つを復唱してください。
5. 100から7を引くといくつですか。そこからさらに7を引くといくつですか。
6. 今から言う数字を逆に言ってください。例「852…(答え)…続いて3529…(答え)」
7. 4番目の質問であげた3つの単語をもう一度言ってください。
8. 用意した小物4ヶ(例えば鉛筆・消しゴム・カギ・歯ブラシ)を取り出して見せる……10秒ほど。次にそれを隠した後「いま見せた物の名前を全て言ってください」
9. 最後に「野菜の名前をできるだけたくさん言ってください」(約15秒間で)。
5ヶ以上言えたら○、4ヶ以下だと危ない。
番組では1項目1点から2点の採点で満点は30点でした。細かく見なくてもだいたい何割くらいできたか、できなかったかで判定できると思います。全項目クリアなら当然認知症の恐れはないと診断できます。正解率半分以下だったら、専門医に正式に診察してもらった方が良さそうです。
私はやってみたら満点でした。ほっとしました(^_^)。
また、以下の条項にあてはまると認知症になりやすいとのことです。
まずは生活環境の激変。たとえば、田舎で一人暮らしをする老父(老母)を、都会の息子や娘さんの家に引き取るといった場合。このような環境の激変は認知症発症の引き金になりやすいそうです(ただ、これは後述の予防法で防止できる面もあります)。
次に偏った食生活。特に肉食中心は良くないとのこと。やはり魚と野菜を中心に。肉食に偏ると生活習慣病になりやすいですが、そのなれの果ては認知症のようです。
そして精神不安定やストレス過多も認知症を発症しやすく、完璧主義、頑固、几帳面など偏った性格の持ち主も注意する必要があるとのこと。結局、柔軟な発想や物の見方ができない人というのは、脳を一部分しか使っていないのであり、それが認知症につながりやすいようです。
番組では最後に認知症予防の七箇条が提示されました。
基本的に脳をいかに使い、いかに活性化させるかにあるようです。
《認知症予防7ヶ条》
1. 散歩をする。体を動かし、外気を吸うことで新鮮な気持ちになれる。
2. 新聞を声を出して読む。舌や口、喉を動かすことで脳が活性化する。
3. 料理をする。料理はクリエイティヴ(創造的)な行為。これも脳を活性化させる。
4. 社会(人)と交わる。家にこもらない、趣味などを通じて人と触れあうことが大切。
5. 電車・バスで出かける。近場で構わない。いまだ行ったことのない町を歩いてみる。そうすることで軽い緊張を味わえる。重いストレスは身体や脳に良くないけれど、軽いストレスは脳にいい。
6. 日記をつける。その日のことを思い出そうとすることで脳を使う。
7. 最後に恋をする。リフレッシュできる。
これを見ると、田舎から年老いた親を引き取ったとき、老父(老母)が認知症になりやすくなるわけがわかります。近所に知り合いがいなくなり、家に閉じこもりがちになる。また、一人暮らしでやっていた洗濯や料理を娘さんたちがやってしまう。だから、認知症発症につながりやすいのでしょう。
番組では娘さんと暮らすようになった老父が「絵手紙教室」に通う例が紹介されていました。引っ越し当初は家に閉じこもりがちだった老父が、教室に通うようになってから知り合いが増え、また、絵手紙を書くため外出して散歩するようになってようやく元気になったそうです。
私は一人暮らしだし、7を除けば他の六項目はまずまず実行している方だと思います(^_^)。
もっとも、7は恋を実行すると言うより、異性を見たら「ああ、あの人と付き合いたいなあ」と思う程度でもいいようです。
また、6の例で「一行日記」というのが紹介されていました。その日あったことで、特に嬉しかったことを中心に、一行だけ書き留めておくというもの。それなら筆無精の人でもできるでしょう。
私がつけている日記もそれに近くて、私は「隔日記(かくじつき)」と呼んでいます。毎日書くのはめんどうなので、数日おきに書いているのです。空くときは一週間とか二週間空くこともあります。それでも気にしません。毎日書くことにこだわらないと言ってもいいです。
この七ヶ条を見て驚いたのは我が親父です。
彼は72歳のとき妻に先立たれ、田舎で一人暮らしを始めました。しかし、趣味の詩吟・水墨画・グランドゴルフ、公民館活動、そして剣道で子供達を指導するなど、八十歳で大病を患うまで、この七箇条を――恋も含めて――ほぼ実践していました。日記は「3年連用日記」と言って1頁が3等分され、3年分の出来事を書き込める日記を付けていました。聞けば畑仕事で昨年いつごろ何をやったかわかるので重宝すると言っていました(^_^)。
後日聞かされ最も驚いたのは75歳頃一人のおばあちゃんにプロポーズしたことです(^.^)。
成就しなかったようですが、ホントに感心する親父殿だったなと思います。
しかし、こうして書いてみると、番組の内容をこれだけくわしく思い出せたのだから、私の脳もまだまだではないか、と安心することにしました(^.^)。
○ 認知症 番組紹介書いてみて まだ大丈夫と 自信回復(^.^)
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:冬季オリンピックが開催され、早速メダル獲得とか服装問題など話題は豊富ですね。もっとも、私のペン触感(?)はあまり動かされませんでした。すると昨日突然俳優の藤田まことさん急死の報が飛び込んできました。私も昭和30年代「てなもんや三度笠」に熱中したし、彼はコメディーからシリアス、正義派からヤクザまで演ずることのできる数少ない役者さんと思って見ていただけに残念です。冥福をお祈りします。(御影祐)
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