○ 満点を取ろうとすればミスが出る 90点の軽い気持ちで
ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」 2010年 3月 9日(火)第 120号
バンクーバーオリンピックが終わりました。いろいろ、いろいろありましたね(^_^)。
始まる前の服装問題とか、始まったら参加資格を表すステッカーをはがして失格なんてこともあって「何やっとんねん」とつぶやくことも。カーリング娘の一投にはらはらどきどきすることもありました。モーグル4位愛子さんの涙やフィギュア真央ちゃんの悔し涙も印象に残ります。最後の女子パシュートでは100分の2秒差で銀メダルでした。「そんな微差ないに等しいやろ!」と憤慨したら、約25センチあるそうです(^.^)。「じゃあ仕方がないか」と納得しました。
結果日本は銀2、銅3を獲得して前回トリノオリンピックの5倍のメダルを獲得しました。なにしろ前回は金1個でしたからね。
そこで、我がメルマガでも、一つくらいは冬季オリンピックの話題を取り上げたいと思いました。
題材はやはりと言うかなんというか、女子フィギュアの浅田真央ちゃんでしょうか(^_^)。
100点満点を目指して90点に終わった悔し涙について語ってみました。
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(^_^)本日の狂短歌(^_^)
○ 満点を取ろうとすればミスが出る 90点の軽い気持ちで
バンクーバーオリンピックが終わりました。
女子フィギュアフリー、仕事がなければ、かなりの方がテレビにかじりついたのではないでしょうか。
真央ちゃん残念。金メダル取ってほしかったですね。あの時点で彼女は金メダルを獲れる可能性のある最後の一人だと思いましたから。
結果は銀メダルでした。メダルの色は金であってほしいとほとんどの日本人が思ったのではないでしょうか。
彼女も当然その思いは感じたはず。それは彼女に「100点満点の演技をしなければならない」と思わせたのではないでしょうか。トリプルアクセルを二度成功させ、なおかつ100点満点でなければ「キムヨナを逆転できない」と。
一方、キムヨナの方は「90点を出せば充分」と思ったはずです。最近の実績から見ても、ショート1位の彼女が90点をとれば追い抜ける選手はいないだろうと。
しかも、韓国は前日まですでに金メダル5個を獲得。彼女の金はそれに追加されるだけ。
かたや日本は金メダル0。「せめて1個の金メダルを」との思いは日本人誰もが持ったし、それがまた真央ちゃんにプレッシャーとなってもたらされる。彼我の心の差はかくも違う。
インタビューアーは「全国民が期待しています。がんばってください」と言い、真央ちゃんは真面目に「はい。がんばります」と答える。おいおいもうちょっと別の言い方でけんのかい……とは私のひとり言(^_^;)。
フリーをやる前から結果は見えていた――と言ったら、言い過ぎでしょうか。
十九歳の小娘一人に全日本人の期待を背負わせるなんて、痛々しいなあと私は思いました。
もっと年上の連中が「がんばらんかい」とも言いたくなりました。
かくして90点でいいと思ったキムヨナが逆にノーミスの100点満点を取り、歴代最高記録を出して金メダル。
逆にマオちゃんは二度のトリプルアクセルは成功させたけれど、その後小さなミスが出て90点の出来映えだった。彼女がトリプルアクセルを二度成功させた後、ガッツポーズも歓喜の笑顔も見せなかったとき、いやな予感を覚えました。さらに慎重を期している感じがして、かえってミスが出やしないかと。そして案の定小さなミスをいくつか犯しました。
でも、よくまー90点でおさめたと思います。トリプルアクセルをよくぞ二回とも成功させました。
もし一回でも失敗したら、たぶん銅メダルだったでしょう。
3位のカナダ選手ロシェットには、ホームの利に加えて数日前に母親が急死するという後押しのドラマが生まれていました。ショート3位の高得点はその後押しが生んだものだと思うし、フリーでノーミスなら彼女が真央ちゃんを逆転して銀メダルだったでしょう。
ショートとフリーの合計で1位のキムヨナと2位の真央ちゃんとの差は23点。真央ちゃんと3位のロシェットの差はわずかに3点。もしロシェットが100点満点の演技だったら、銀と銅は逆転したのではないかと思います。
しかし、ロシェットも90点の出来でした。だから、逆転できなかった。彼女は終了後「観客席に母の姿はなかった。でも、きっと見ていてくれると信じていた」と言いました。カナダフィギュア選手では、88年以来のメダリストとなったそうです。
ここで学べる教訓もありますね(^_^)。
まずはプレッシャーですが、服装問題で総すかん食らった某国選手のように「国の代表? そんなの知らねえ。オレはオレのやりたいようにやる」と言えれば、プレッシャーは受けないだろうと思います(^.^)。
そして、そもそも完璧を目指すと失敗することが多いということです。
いろいろなことで100点満点を獲れる自信のある人は、いざというとき100点をとろうとするのではなく「90点、あるいは80点でいいや」と思うことでしょうか(^_^;)。
もっとも、ゴルフ仲間とこの話題について話を交わしたとき、「オレらのゴルフは90点どころか80点も取れないよね。せいぜい60点だ」と話しました。
そう思うと、真央ちゃんは「よくぞ90点を出した」と言えるのではないでしょうか。
娘っこどころか、彼女がハイレベルのアスリートだったことの証明だと思います。
狂短歌では「90点の軽い気持ちで」と詠みました。しかし、凡人のレベルでは「60点の軽い気持ちで」と置き替えるべきでしょうね(^_^)。
いろいろな発表会や試験、面接などで上がりやすく、実力を発揮できない人は「まー60点でいいや」と思うと気楽に望めるかも知れません。
○ 80点取ろうとすればミスが出る 60点の軽い気持ちで(^.^)
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
今号は以下の部分を、本文にうまく入れることができず「後記」2発です(^_^;)。
後記:男子ハーフパイプ代表のコクモ君はラフな服装で叩かれていました。確かにけじめがない感じだったから、叩かれて当然かなと思います。ただ一点だけ補っておくと、彼は子どものときからああだったんではないと思います。
というのは、テレビで彼が世界選手権に出たときなど過去数年間の服装を見たことがあります。まともすぎるくらいまともでした。そして多くの日本人はそのときコクモの名を知らなかったのではないでしょうか。おそらく昨年くらいから意識的にああいう格好をし始めたのだと思います。
理由は二つでしょうか。一つはプレッシャーをはねのけるためであり、もう一つは注目されるから。注目はしっかりされて一躍全国区(悪役)人気になりましたね(^_^)。
プレッシャーの方に関しては選手が真面目に受け答えすればするほど、マスコミ連中は「日本国民がみんな期待しています。がんばってください」などと平気で言いますからね。「そんなの知らねえよ」の態度で応じた方が気楽ってもんでしょう。
でも「期待なんかしていません。勝手にやってください」と言われたら、さみしいですよねえ。
やっぱり期待というプレッシャーにうち勝ってこそ、真の勝者なんでしょう(^_^)。
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