私の知り合いの親子も母親が所属部署の長となり、娘が非常勤ながら小学校教員となりました。たまたま３月末、その家で数日ご一緒する機会があり、両親、娘さんと朝夕食事をともにしました。
　数日間も一緒にいると、結構赤裸々な(^_^)親子間が見えてくるものです。

　娘さんは小学校の教壇に立つことが確定したのに、両親から見ると、いまだバイト気分、学生気分が抜けないように見えるのか、二人して盛んにいろいろなことを注意していました。

　私から見ると結構しっかり者の娘さんに見えたので、「大丈夫でしょう。娘さんを信じたら」と言いたい気分でした(^.^)。
　 　しかし、実の親となると、なかなかそうは思えないのかもしれません。

　別れるとき、私はその娘さんに励ましの言葉をかけたいと思いました。

　日本ではこのようなとき、「頑張って」「頑張ります」と言い交わすことが多いようです。

　しかし、私はどうもこの言葉が好きではありません(^.^)。

　新しい所に行き、新しい仕事を始め、未知の人間関係の中に入るとき、人間誰しも緊張や不安を感じるものです。ヒラから「長」と名の付く身分になるときも、結構緊張するのではないでしょうか。

　そのような状況に対して、「がんばって」「がんばります」の言葉は、緊張や不安をさらにあおるような言葉だと思うのです。

　英語ではこのようなとき、「ドゥーユアベスト」「ドゥーマイベスト」と言うようです。
　「あなたのベストを尽くしてください」「私のベストを尽くします」というわけでしょう。
　しかし、これもイマイチです。やっぱり「ベストを尽くさんといけんのかー(--;)」という緊張感が抜け切れません。

　私は一時期「マイペースでやってください」と言ったことがあります。
　だが、これには緊張感が足りません(^_^;)。

　それでふとゴルフ女子プロの宮里藍を思い出しました。

　若干十九歳にして大活躍している彼女が、インタビューに答えてしばしば「楽しみます」と言うのを聞いたことがあります。

　先日アメリカでゴルフトーナメントがあり、藍選手が出場しました。
　そのときのインタビューでも、聞き手が最後に「頑張ってください」と言うと、彼女は「はい、楽しみます」と答えていました(^o^)。

　これって「頑張る」より、はるかにゆったりとして、しかし楽しむためには、ある意味がむしゃらにやらねばならないし……さらには苦しいこと、辛いことの中から楽しめる何かをつかめるし……というわけで、結構いい言葉ではないかと思います(^_^)。
　私のいう「四苦八苦」より「四喜八喜」ですね。　→(創刊号「四喜八喜の人生」参照)

　もちろん新しい現場での自己紹介や挨拶で「楽しみます」とは言えないでしょう(^.^)。

　しかし、プライベートな場面なら、「楽しんでください」「楽しみます」の言葉は、結構いい線いっているのではないかと思います。

　○　「がんばって（｀´）」「がんばります（｀´）！」の言葉より、「楽しんじょくれ(^_^)」「楽しみまっせー(^o^)」

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　最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記：「楽しんじょくれ」「楽しみまっせ」は私の故郷大分の方言です。三月後半は実家にいました。実家周辺だと４月１日は、桜が散り始めるころなのに未だに開花していません。今年は寒い寒い弥生(やよい)３月でした。（御影祐）