「最後まであきらめない」


○ 最後まであきらめないと走り出す その執念が花開かせる?



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ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2012年 9月 11日(火)第 146号


 ご無沙汰いたしております。夏の猛暑は無事乗り越えたでしょうか(^_^)。
 大分実家周辺はすでに秋の気配です。今年は豪雨・長雨のせいか、熱帯夜も少なくてすみました。
 あれだけ降ったので水不足の恐れはないようです。逆に関東・東北は水不足が心配されていますね。
 雨は降りすぎても困るし、降らなくても困ります。なかなか自然も人様の思うように動いてくれません。

 さて、この二ヶ月、竹島(独島)・魚釣り島(釣魚島)問題による日韓・日中関係の悪化、消費税増税法案の衆参通過……なのに自公民三党のどろどろ化など、政治・外交でさらに難問が積み増しされたようです。
 しかし、今夏最大の話題はやはりロンドンオリンピックでしょう(^_^)。
 このメルマガではオリンピックのことは取り上げないつもりでした。ところが観戦してみると、さすがにいくつか書き留めておきたいことが見つかりました。よって今号と次号、2回にわたって私ながらの感想を書き留めたいと思います。

 まずは「最後まであきらめない」――これは日本ではなく、ある外国人チーム・選手のことです。
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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ 最後まであきらめないと走り出す その執念が花開かせる?

 (^O^) ゆとりある人のための10分エッセー (^O^)

 【 最後まであきらめない 】

 今回のオリンピック――当たり前ながら4年ぶりです(^.^)。
 とは言え、「なんとなくいつものオリンピックと違うような気がする」と感じたのは私だけでしょうか。

 日本選手団は史上最多38ヶのメダルを獲得して連日連夜のメダルラッシュで湧きました。開幕当初はサッカー男女の躍進、かたや柔道男子の不甲斐なさ……とわくわくはらはらさせられました。
 その後は毎日のように日本選手の活躍が見られるので、見ていて楽しかった……けれど、それはいつものオリンピックと同じ。オリンピックは「メダルだけじゃない」と思いつつ、やっぱり日本選手のメダル奪取を見ると「よっしゃー!」と叫びます(^_^;)。
 しかし、日本選手の活躍を見て私が「いつもと違う」と感じたのは、メダル獲得だけではない何かがあったような気がしたのです。

 特に今回目立ったのは「日本初めてのメダル」とか「何十年ぶりのメダル」という言葉です。チームや団体の奮闘も目を引きました。女子アーチェリー、卓球女子、男子体操、フェンシング、サッカー女子のメダル。ボクシングや女子バレー。サッカー男子もメダルはのがしたものの、強豪スペインを破ってベスト4までいきました。
 個人競技なのに、水泳などもメダル獲得後「水泳チーム全員の力です」と言い切る選手がいました。
 オリンピック3連覇を狙った平泳ぎの北島選手は残念ながら無冠に終わりました。しかし、最後の400メートルメドレーリレーでは銀メダルを獲得。そのとき他の選手から「北島選手を手ぶらで帰すわけにはいかない」の言葉が出てぐぐっと来ました(^_^)。それは自分のためではない、誰かのためにがんばる

 以前どこかのオリンピックで「別に日本のためにやっているんじゃない。自分のためだ」と言う日本人選手がいました。
 今回そのような声は聞こえなかったし、そう思っている選手もいなかったのではないでしょうか。多くの選手がインタビューに答えて応援してくれる人たちへの感謝の言葉を述べていました。それは言葉だけではない、心の底からそう思っているように感じられました。
 まずは自分のためのオリンピックであるとしても、それだけではない、誰かのために――見ず知らずの応援してくれる人たちのために「がんばるんだ」と読みとれました。
 で、私は思いました。団体で特に奮闘したのは昨年の東日本大震災をくぐり抜けたことと関係あるかもしれないと。「自分のためだけではない。仲間のため、応援してくれる人たちのためにがんばる」といった気持ちが特に強かったような気がします。

 さて、ウサイン・ボルト選手の陸上100メートル、200メートルの走りは圧巻でしたね。
 ゴルフにパターイップスというのがあります。短いパターにミスが続くと、怖くなってパターが打てなくなる病気のようなものです。ボルト選手もスタートで出遅れが続いてスタートイップスになりかけていた感じです。しかし、それを克服しての世界記録、金メダルはすごいと思いました。
 表題の「最後まであきらめない」はこのような陸上や水泳などタイムを争う競技で主として使われると思います。あるいは、柔道、レスリング、サッカーなど勝ち負けを争う団体競技なら、負けていても、タイムアップの瞬間まであきらめずに死力を尽くす――といった使われ方でしょう。

 私が今回「最後まであきらめない」例としてすごいと感じたのが、開会式前に行われたサッカー日本女子対カナダ戦でのことでした。試合は日本が2対1で勝ちました。
 私はその試合を初めから終わりまで見ました。終了後「3対0になっていても不思議なかったな」と思い、逆に負けたカナダの一選手に「最後まであきらめない」姿勢を見たのです。

 この試合では日本に簡単に3点目が入りそうな場面がありました。ゴール前にボールが上がってもつれたとき、キーパーが反対側に振られ、日本選手が軽く蹴ってゴールに流れ込み「3点目奪取!(^o^)」と見えました。
 ところがもつれ始めたとき、ゴールの向こう側にいたカナダの選手がかなり離れたところからゴールラインに向かって走っていました。そして、日本選手が蹴ったボールがゴールに届く寸前、ぎりぎりでクリアしたのです。

 もし日本選手に駆けてくるカナダの選手が見えていたら、彼女はもっと強く蹴っただろうし、3点目が入ったでしょう。だから、それは流し込めばいいと判断した日本選手のミスとも言えます。もしも試合が同点、または逆転されていれば、この場面が問題視されたかもしれません。
 その場合、逆にすんでのところで3点目を防いだカナダ選手のプレーはきっと賞賛されたに違いありません(その選手の名を記したいところですが、残念ながらわからないままです)。
 結局、その後新たな得点はなく、この試合は日本が勝ったので、あのカナダ選手のプレーもゲームの一場面として埋もれてしまいました。

 しかし、私はかなり離れたところからひたすらゴールラインに走り、すんでのところでボールをクリアしたことは素晴らしいと思いました。正に「最後まであきらめない」心がけというか姿勢を見せてくれたと思ったのです。
 それを見たとき、日本に敗れたカナダながら「いいところまで行くかもしれない」との予感が芽生えました(本当です(^.^)。

 サッカーは通常予選リーグを4チーム4組に分け、各組上位2チームが決勝トーナメントに進みます。
 日本に負けたカナダは予選リーグF組を1勝1分け1敗、スウェーデン、日本に次ぐ3位となりました。よって普通なら予選リーグ敗退です。
 ちなみに、女子サッカーの組み分けがなぜAではなくEから始まるかと言うと、オリンピックサッカーは男女同時に行われるので、男子がA〜Dの4組、女子がEFGの3組に分けられていたからです。
 決勝トーナメントには8チームが進出するので、女子はE組、F組が3位まで決勝トーナメントに進めることになっていました。よってカナダはF組3位でも決勝トーナメントに進んだのです。ある意味ベスト8の中では最弱チームと言えるかもしれません(^.^)。

 ところが、カナダは準々決勝でまずイギリスに2対0で勝ってベスト4。続く準決勝ではアメリカに延長の末4対3で敗れたものの、3位決定戦ではフランスに1対0で勝って結局銅メダルを獲得しました。
 アメリカとは延長まで戦う粘りを見せ、勝った2試合は失点0で抑えています。それは守備のがんばりだったと言えるのではないでしょうか。
 その粘りの秘密が対日本戦で3点目を防いだ、あの「ぎりぎりまであきらめないプレー」にあるような気がしたことです(^_^)。


 ○ 最後まであきらめないと走り出す その執念が花開かせる?


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:9月のロンドンパラリンピックもあっという間に終わりました。障害を持った選手の活躍は素晴らしく、もっと映像を流してほしいと思ったものです……(-_-)。
 それに関連しているかどうか、ローカルニュースで「アンプティ・サッカー」のことを知りました。
 アンプティサッカーの「アンプティ」とは「切断者」のことで上肢・下賜に障害を負った選手がサッカーをすることだそうです(前後半25分)。試合の様子がちょっと放映されていました。松葉杖突いてのプレーは「すごいな」と思いました。
 来月にはロシアでワールドカップが行われ、日本も参加するとか。現在日本には4チームがあり、今月16日(日曜)神奈川県の川崎で日本選手権が開催されるそうです。九州からは「FC九州バイラオール」というチームが参加します。私も東京に住んでいれば、見に行ったところです。
 お近くの方は観戦に行かれてはいかがでしょう。以下要項です。
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 第2回 日本アンプティサッカー選手権大会
 開 催 日:2012年9月16日(日曜)午前10時キックオフ予定
 開 催 地:フロンタウンさぎぬま(Jリーグ 川崎フロンターレが運営)
 接  続:東急田園都市線鷺沼駅徒歩3分
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