○ 人生の最後に何をやりますか? テニスにゴルフ? 趣味の畑?
ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」 2013年 8月 1日(木)第 156号
残暑お見舞い申し上げます。猛暑にゲリラ豪雨……日本列島異常気象の夏休みです。
特に山口・島根の猛烈豪雨は昨年大分の日田や竹田で起こったのと同じ災害になっています。
被災地の方々にお見舞い申し上げるとともに、どこで起こっても不思議ないと感じます。
気象庁が「かつて経験したことのない大雨」と予報したときには注意が必要ですね。
さて、21日の参議院選挙前は「国民投票いつやるの?」の表題でジンセー論を書いていました。
狂短歌は《原発の維持か廃止か決めるとき 国民投票やるなら今でしょ!》でした。
ところが、執筆に手間取っているうちに、選挙が終わってしまい、公開のタイミングを逃してしまいました(^_^;)。
さて、どうしようと考えていたら、友人から「テニスに誘われてやりたかったけど、家族から熱中症になるからダメと反対されて断った」とのメールが来ました。
その返信メールを書いてみて「これはちょっと面白いのが書けた。狂短歌メルマガで公開しよう」と思うに至りました(^_^)。
テーマは「人生の最後に何をやるか」です。
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(^_^)本日の狂短歌(^_^)
○ 人生の最後に何をやりますか? テニスにゴルフ? 趣味の畑?
くだんの友人は七十歳近い男性です。持病はあるものの、結構元気でテニスも昔からやっています。天気と体調さえ良ければ週に一回はやるとか。
ところが、熱中し安いと言うか、負けん気が強くて始まると年甲斐もなく走り回り、
「やり過ぎた。あれが痛い、これが痛い」とメールをくれます。
私は慰めつつ、からかいつつ、「動けるうちに動きましょう」と返事しています(^_^)。
今夏の猛暑はさすがに友人も「テニスはやりたいけれど、熱中症が怖いし、家族からは絶対ダメと反対された」とのことで、誘いを婉曲に断ったと言います。「ストレートに言えないのは関東人の性格なのです」とありました。
この友人は以前大学時代の同窓会で、ある事故を起こしたことがあります。
宴会後みんなで川沿いの道を散歩していたとき、足を踏み外して斜面を転げ落ち、ケガしたのです。あっと思ったら落下しており、気づいたのは病院のベッドだったとか。
幸い重大事故にならなかったけれど、脳の検査をするなど一時は大変だったようです。そのとき家族から「もう年なんだから端っこを歩いちゃダメ」と言われたとか。
私もそう注意しました(^.^)――これは伏線です。
さて、友人のメールに対して私は以下のような返信メールを書きました。
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「関東人はストーレトな言い回しはしないのです」を読んで笑ってしまいました(^_^)。
確かに大阪のおばはんなど、ストレートですよね。
ストレートに断れないのは貴殿の優柔不断な(?)性格ゆえかもしれません。
あるいは、人を傷つけたくない、やさしい性格ゆえであり、人の評価を気にするところなども。
奥さんやお子さんが「この炎天下にテニスなんて熱中症になるからやめて」と言うのは確かにその通りです。心配するのは貴殿を愛すればこそ。私も同じことを言うと思います。
もっとも、私が大好きなゴルフに誘われたら、すぐ「行くよ。行くよ」と返事すること間違いありません(^_^;)。
炎天下であっても。
貴殿は家族がいるから、心配して「行くな」と言ってくれます。
一人暮らしの私には注意してくれる人がいないから、気軽にゴルフに出かけてしまいます。
もちろん帽子をかぶり、2リットル入りのスポーツドリンクを用意して一度のゴルフでそれを飲みきるほど飲みます。
だから、これまで真夏のゴルフで熱中症になったことはありません――が、10年後はわかりません。
ただ、こんなことも思います。
不参加だったテニスやゴルフが行われた翌日、別の理由(たとえば脳梗塞とか心臓発作など)で突然倒れ、生還したけれど、二度とテニスやゴルフができなくなった……なんてことはあり得ます。
そうなると、この「テニスやゴルフの誘いを断る」、あるいは趣味の畑仕事を「熱中症になるからやめる」選択はかなり微妙な問題になります。後日「こんなことなら、あのときやっときゃ良かった」と後悔する可能性があるからです。
もちろん、この逆に「家族の注意を振り切ってやったら熱中症になった。バカなことしなきゃ良かった」の後悔もあり得ます(^.^)。
最大の問題は明日倒れるかどうか、我々には全くわからないことです。
もしもそれを知ったら、炎天下の今日のテニスやゴルフ、畑仕事をやるかもしれません。運良く生還したとしても、障害を負えば二度とできないのですから。
そもそも人生最後、地球最後(^.^)の瞬間を迎えたとき、「あれをやれば良かった、ほんとはこれをやりたかったんだ」とくどくど嘆くのか。
あるいは、「自分を貫いた結果ひどい目にあった。ばかなことをやってみんなからバカにされた。でも、自分のやりたいことをやりたいようにやった。だから、悔いはない」とつぶやいて逝くのか。
私には後者の方がよっぽどさわやかではないかと思えます。
炎天下にテニスをやって緊急搬送され、そのまま天に召されたとしても、それが人生最後にやりたかったことなら、「そこで倒れるも本望」ではありませんか。あの坂本龍馬のように(^_^)。
こう考えると、つくづく思うことがあります。
台風が来ると「海岸線や川に近づかないように」と言われながら、(仕事でもないのに)必ず見に行く人が現れ、そのうち何人かはケガしたり、死んだりします。
今夏もこれだけ熱中症に注意と言われながら、やっぱり炎天下の活動で緊急搬送されたり、亡くなる人が出ます。救急車を使って「なんて迷惑な、なんて自分勝手な」と思われるでしょう。
しかし、その行動が人生最後にどうしてもやりたかったこと――なんだと考えると、印象が変わります。
「それじゃあ仕方ないな」と許せるような気がします。
もちろん本人は「人生最後にやりたかったこと」が台風で海や川を見に行くこととか、炎天下の畑仕事とかゴルフ、テニスなどとは思わないかもしれません。
しかし、結果から見ると、そういうことです。そこで突然人生が終わるのだから。それが「人生最後にやりたかったこと」なんでしょう。
ということは友との再会を楽しみ、川沿いの道を散歩して足を踏み外して落下……そこで死んだなら、それが当人の人生最後にやりたかったこととなります(^.^)。
そのときケガしたけれど軽傷で、障害もなく生還した。ということは人生最後のチャンスはまだ先にある。あるいは、年老いてラケットやクラブ、くわを手放し、やがてベッドに横たわって愛する人たちに看取られ、静かに臨終を迎える――自然な終わり方なのかも知れません。未来を読めない私たちに、それはわかりません。
ただ、今日という日の活動が「人生最後にやりたいことなのかもしれない」と考えると、「存分に味わって存分に楽しみたい」と思えるのではないでしょうか(^_^)。
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さて、この理屈、わかってもらえたでしょうか。
最後に一つ熱中症関連で注意喚起を。
特異な活動では飲料などしっかり準備するからあまり心配ないと思います。
むしろ危ないのは普通の日の普通の活動です。私は以前炎天下で散歩したとき、三十分後にふらふらして倒れそうになったことがあります。
その日は隣の駅まで歩いて行き、昼飯食ったら電車で帰ってくるつもりでした。短時間だから帽子はかぶらず、ペットボトルも持参しませんでした。そのときは熱中症などと思いもせず、妙だなあと思いながら歩き続けました。後で熱中症だったと気づきました。幸い食堂に駆け込んで水をごくごく飲んで回復しました。こちらの方が危ない気がします。
もっとも、そのとき倒れて死んでいたら、私が人生最後にやりたかったことは「お散歩だった」となるのでしょう。
それもまた良し、です(^_^)。
○ 人生の最後に何をやりますか? テニスにゴルフ? 趣味の畑?
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:選挙の後は恒例の各党本来の得票別議席数を計算して公開しています。
いつも書いているように《小選挙区制》は国民の総意を示していないことを実証するためです。得票率は比例区を使用しました。
政党名 | 得票率 | 議席数 | 本来数 | 損得 |
---|---|---|---|---|
自民党 | 37.7 | 65 | 42 | +23 |
公明党 | 14.2 | 11 | 17 | −6 |
民主党 | 13.4 | 17 | 16 | +1 |
維新会 | 11.9 | 8 | 14 | −6 |
共産党 | 9.7 | 8 | 12 | −4 |
みんな | 8.9 | 8 | 11 | −3 |
社民党 | 2.4 | 1 | 3 | −2 |
生活党 | 1.8 | 0 | 2 | −2 |
新大地 | 1.0 | 0 | 1 | −1 |
緑の党 | 0.9 | 0 | 1 | −1 |
みどり | 0.8 | 0 | 1 | −1 |
幸福党 | 0.4 | 0 | 0 | 0 |
諸 派 | − | 1 | − | − |
無所属 | − | 2 | − | − |
自民・公明合計の得票率は48.9。つまり、与党の支持は過半数に達していません。自民の支持は3分の1強です。それが与党で3分の2近い議席を獲得してしまう。これで「国民の支持を得た」と言うのでしょうか。だから「国民投票が必要」――という主旨でメルマガを書こうとしたのです(^_^)。
残念なことは投票した人が全有権者のほぼ半数で、半数は意志を鮮明にしなかったこと。つまりはどうでもいい傍観組? やっぱり8割の人が投票してほしいですね。
目下国民投票は18歳以上にしようという動きがあって賛成です。しかし、私は「原発存続か否か」などの課題は小学校以上、最低でも中学校以上に拡大すべきだと思います。だって数十年後の未来を担うのは今の子どもたちなんですから。未来をどうするか決める投票に最大の該当者が参加できないっておかしくありませんか? (御影祐)
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