「韓国フェリー沈没について」


○ 韓国のフェリー沈没 崩壊のずっと前にやるべきことは?



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ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2014年 5月 23日(金)第165号


 今月は休刊の予定でしたが、韓国の大型フェリー沈没について急きょ書くことにしま した。どうも私がマスコミの報道、大方の意見と違うことを感じ、考えているようだからです。
 この事故がフェリーの過積載・ずさんな安全管理・検査不備、船長や乗組員の無責任な対応など人災 の側面があったことは間違いないようです。
 また、修学旅行の高校生が多数犠牲となり、韓国社会は心の痛みを抱え、「これは大人の責任だ。韓 国はいまだ二流国だった」など批判と反省の言葉がたくさん出ています。
 日本のことわざに「対岸の火事・他山の石とする」があります。他人事として「大変だね」と思うだ けでなく、自分ならどうするか、日本は果たして大丈夫か。人の過ち・誤りを自分の参考として考え直 す必要がありそうです。
 ところが、私が得た結論は絶望的です。このような事故は今後日本でも起こりそうであり、クラッシ ュ(崩壊)に至る流れを止めることは「至難のわざ(-.-)」と思えるからです。
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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ 韓国のフェリー沈没 崩壊のずっと前にやるべきことは?

 (^O^) ゆとりある人のための10分エッセー (^O^)

 【 韓国大型フェリー沈没について 】

 1 海浜地区の避難訓練

 ご存じでしょうか。いま日本の海浜地区の小学校で、どのような避難訓練が行われているか。近い将 来東南海地震と津波到来が予想されています。
 「すわ地震だ。机の下に隠れて。津波が来るぞ。グランドに出て先生の指示に従って高台に避難する 」だけでなく、「先生が全くいなくなったと仮定して子ども達だけで避難する」訓練も なされています。
 子ども達はかなりとまどいつつ、自分で考えたり、どうするかいろいろ話し合って決めていました。 最初の設定など「逃げようとしたら、友だちが一人いない。さあどうするか?」です。しんどい仮定で すね(^_^)。でも、ものすごく真剣に考えねばなりません。

 これはもちろん東日本大震災による教訓――「津波てんでんこ」の大切さと、宮城県の小学校で「先 生の指示を待って逃げ遅れた結果、大くの児童が津波に飲み込まれてしまった」反省から始まった訓練 です。

 私は韓国フェリー沈没事故と一連の報道を見て思いました。この訓練にはもう一つ追加しなけ ればならないかもしれないと。
 それは先生や責任ある立場の人から『動くな。じっとしていろ』と命令されたとき、《その指 示に逆らって行動する訓練》です。

 これが相当困難であることは容易に想像できます。個々の人が勝手に行動したら、大パニックになる ことが予想されます。指示に従って冷静に行動すれば、助かるかもしれない命がパニックによって失わ れる可能性が高くなるのです。

 とは言え、現実にはフェリー船内で「危険だから動くな。救助を待て」という指示と命令に従った3 00人強の人が命を失いました。その多くは高校生です。いつも「先生や学校の規則に従いなさ い」と言われている子どもたちです。

 東日本大震災でも、石巻市の小学校で先生方があれこれ策を練って始動が遅れた結果、津波に飲み込 まれて108人中74人もの死亡・行方不明者が出ました。
 小学生に「先生の指示を待たず、命令に逆らって自分から行動を開始しなさい」と教えるなんて《不 可能》……でしょうか(-.-)。

 私は高校教師でしたから、担任や副担任として何度か修学旅行に行ったことがありま す。私は普段かなりゆるやかなタイプの教師でした。生徒の自主性をできるだけ尊重して命令したり強 い指導をすることは少なかったと自覚しています。
 しかし、生徒を引率して修学旅行に行くときは違いました。まず教師団全体がぴりぴりします。生徒 に楽しく行事を味わってほしいと思いつつ、自由にさせていると彼らははめを外して事故や事件が起こ りやすいのです。だから、学校外に出るときは私でも「言うことを聞け」と強く出たし、ルールを守ら なかった生徒は厳しく叱りました。

 今回のフェリー事故では当該高校の先生方の声が全く聞こえてきません。脱出できたのか、生徒同様 犠牲になったのか。船と共に沈んだなら、放送で「動くな。救助を待て」と言われてじっとしていただ ろうし、生徒にも「動くな」と指導したのではないかと思います。

 飛行機で操縦する機長が最高責任者であるように、船では船長であり、その指示は絶対です。飛行機 や船に乗ったら大統領だって総理大臣だって船長の命令に従わねばなりません。子どもはもちろん大人 だって船長の指示に逆らえないでしょう。

 ただ、もしも私がその場にいたら、私は「動くな」の指示に従わなかったかもしれません
 と言うのは、私はフェリーの構造をよく知っているからです。だから、客室にとどまるのではなく、 できる限り甲板に出ようと――生徒を出させるべく努力したと思います。
 しかしながら、その努力はかなり難しく、文字通り水泡に帰したであろうこともたやすく想像できま す。
 なぜなら、フェリーは「45度傾いたら、もう助からないし、助けられない」と思う からです(-_-;)。


 2 フェリーの構造

 親が健在なころ帰省に際してしばしばフェリーを利用しました。船は大阪南港と別府間を夜間往復し ます。眠っている間に移動できるし、現地で車を使えて便利だからです。計20回は乗ったでしょうか 。その間海難事故にあったことは一度もありません。
 この乗船体験から推理すると、フェリーは45度傾いたら、乗客が自力で移動・脱出することは至難 のわざと言わざるを得ません。

 フェリー船内は床も壁もつるつるです。大部屋の床はじゅうたんが敷かれているけれど、船が傾いた ら這い上がるのはとても難しいと思います。すべり台を下から上がるようなものです。すべり台は端を つかめばなんとか登れます。しかし、とっかかりのない幅2・3メートルのすべり台はとても登れたも のではありません。
 つまり、船が傾いたら、はしごが置かれるか、誰かが上からロープとか器具を使って引っ張り上げて くれなければ、登ることはほぼ不可能と言わざるを得ません。

 それに客室のドアはとても重い。もしも客室に閉じこめられたら、これも自力で開けることは相当難 しいと思います。
 その上、船内の廊下はとても狭い。そこに数十人が固まったら、移動しようとしても渋滞します。平 面でも時間がかかるのに、船は傾いているのです。先頭が動かない限り、後の者はじっと待つしかあり ません。下の階から上の階に行くなんて絶望的と言わざるを得ません。

 今回の事故で船内に閉じこめられた女子高生と親が交わしたメールが公開されていました。
 父親が心配して「甲板に出なさい」とメールする。対して子どもは「船が傾いているし、廊下には友 だちがたくさんいて移動できないの」と返信しています。廊下に固まった人たちを乗り越え、押しのけ て「自分だけ助かろう」なんて不可能なのです。報道によると、船は傾き初めてからたった4分 で40度傾いたそうです。

 日本のコメンテーターは「乗客はなぜ甲板に出なかったのだろう」と不思議がっていました。もちろ ん「船内にとどまれ」との放送が繰り返されたせいでしょう。
 しかし、それだけでなく、乗客は《動けなかった》が正しいのだと思います。脱出できたのは甲板近 くにいた200人ほどだけだったようです。

 ただ、大型船というのは通常たくさんの箱が積み重なった構造をしています。よって、すぐには沈没 しないはずです。ドアが頑丈なのもそのためでしょう。一つの箱が水で満たされてもしばらく浮き続け るのです。
 ところが、フェリーの場合は乗用車や大型車、貨物・コンテナなどを積み込む部屋が1階2階のフロ ア全面を使っています。だから、車両フロアが浸水すれば、沈没は早い。韓国フェリーの場合も、傾い てから沈没までわずか2時間半でした。

 そして、船長と船員はおそらくこのことを知っていたでしょう。彼らでさえ傾いた船 で動くことは容易でなかった。沈没が時間の問題であることもわかっていた。だから、一つ下の 階に行って避難誘導を始めたら、もう自分が助からないことも想像できたと思います。
 乗客をほったらかして真っ先に逃げ出した船長・船員に対して「なぜ助けに行かなかったか」と非難 するのはたやすいことです。しかし、その言葉は私たちに返ってきます。
 私たちは「助けに行けば死ぬとわかっても、なお助けに行く」かどうか。自分自身に 問わねばなりません。


 3 フェリーに緊急事の装備はあるか?

 フェリーは傾いたら自力で移動・脱出できない――なら、緊急事の装備はどれほどなされているので しょう。つまり、船体が45度傾いたとき、乗客が自力で脱出できる設備を持っているのでしょうか。

 私が知らないだけかもしれないけれど、ないような気がします。船内にライフベスト(救命胴着)の 説明はあるけれど、脱出のための設備がどこにあってどう利用するか、知らされていません。それに壁 や床にハシゴとなるようなとっかかりもありません。廊下にある手すりもすべりやすかったと記憶して います。
 よって、大型船というのは、船がほんの少し傾き始めた段階ですぐ甲板に出なければならない ということです。

 今回一船員の証言として「事故が起こる前から船は少し傾いて元に戻らなかった」との言葉がありま す。その段階で停船するか、乗客にライフベストを着せ、甲板に出るよう、(さらに救助の船が近くに 来たら)船外脱出を促す必要があった。けれども、それをしないうちに、舵を急に切ったため船は大き く傾き、もはや復元できなかった……。

 では、最初期のほんの少し傾いた段階で、なぜ脱出を始めなかったのか
 これは私の推測ですが、理由は「すでに何度も傾いた状態で目的地まで航行できたから」ではないで しょうか。
 あのフェリーはこの1年間の航海中、半数が過積載だったそうです。今回は規定の1000トンに対 して3倍、3000トン超の過積載だったとか。
 しかも、映像を見ると、デッキにまでコンテナが積まれていました。1階2階の貨物室が満杯になっ たからデッキに積んだのでしょう。きっちり止められていたか疑わしいところです。
 私がフェリーに乗っていたとき、デッキに荷物が積まれているのを一度も見たことがありません。最 も客の多い盆暮れ正月でも。
 結果、韓国フェリーは過積載という違反が発覚しないよう喫水線を上げるため、船底に入れるバラス ト水も減らした――など違反のオンパレードです。船はいつクラッシュが起きてもおかしくなか ったのです。

 あのフェリーは日本製でした。中古フェリーとして譲り受けてから上部に部屋を増設したとか。その ため貨物積載量を減らさねばならなかった。
 おそらく当初はそれに従っていたでしょう。しかし、少しオーバーにした→大丈夫だった。積載量を 規定の2倍にした(違反が発覚しないよう船底に積む水を減らした)→それでも大丈夫だった。とうと う3倍になってデッキにまでコンテナを積んだ。船は軽い舵取りで傾いたとき元に戻らないことがあっ た。かなり危ない→けれど大丈夫だった。
 この流れの中で、今回手違いで急激に梶を切った。そうしたら船は4分で40度傾き、さらに傾き続 けてわずか数時間で沈没した……。

 これが事故に至る流れだったようです。その途中で誰も――乗組員も船長も貨物担当者も「こ れは危ない。やめよう」と言う人が現れなかった……のでしょう(--;)。
 いや、言ったかもしれません。自分が働くところです。自分の命が危険にさらされるかもしれないの ですから。
 しかし、それを話題にすると、誰かが言う。「大丈夫だよ。それに規定を守っていた ら、利益が少ないしな」と。
 根拠の希薄な「大丈夫」とか「安全」の言葉は日本でもよく聞かれる言葉です。


 4 救助隊を非難できるか

 ワイドショーではかけつけた海洋警察の職員が「外に出てきた乗組員・乗客を助けるだけで、船内に 入らなかった」と非難しています。韓国でも同様で、乗客をほったらかしにして真っ先に逃げ出した船 長・乗員への批判はもちろんです。彼らは逮捕され、船長他三人は未必の故意という殺人罪で起訴され ました。

 しかし、私は次のようなことを思いました。
 たとえば、家の火事、あるいは崖崩れによって家族が乗る車が土砂の下に閉じこめられたとしたらど うだろうかと。
 燃え盛る家の中から子どもたちが「助けて、助けて」と叫んでいる。土砂や岩の下から家族の声がも れ聞こえてくる。

 もしも自分がその子たちの親なら火の中に飛び込むか。駆けつけたレスキュー隊員に「家の中に入っ て子どもを助けて」と言うか。「すぐに土砂を掘り起こして車から救ってください」とお願いするかど うか。
 消防隊員が火の中に飛び込もうとしなければ、「何やってるんだ。入って助けろよ。それがお前の仕 事だろうが!」と言えるでしょうか。

 まだ、飛び込める段階なら行くでしょう。助けてほしいとお願いするでしょう。
 しかし、どうしようもなく燃え盛っていれば、飛び込もうとすれば、そばにいる人は「よせ!」と止 めるはずです。
 あるいは、レスキュー隊員は土砂の下に車が埋まっても、すぐには救助活動を始めません。始められ ないと言った方がいいでしょう。
 なぜなら、救助に乗り出す人が巻き込まれるからです。これを「二次災害」と言って二次災害 はもっと痛ましいことです。

 だから、海洋警察が現場に到着したとき、彼らが船内に入ろうとしなかったのは「もう無理」とわか ったからだと思います。甲板に出てきた人は救える。しかし、船内に入れば、生きて戻ることは できないと。

 最近わかったことで衝撃的だったのは、船長・乗組員が全員非正規社員だったことで す。船長までも1年契約でした。
 もちろん「非正規だから無責任」などと言うつもりはありません。しかし、腰掛け意識で働く人に正 常な判断や責任を要求するのは酷な気がします。
 正規社員でさえ、何か不正を発見したとしても告発するのは難しい世の中です。非正規の人が「どう せ私が決めたのではない。責任は上の連中が取ってくれる」と考えれば、不正を告発するでしょうか。 事故が起こったとき、命をかけてまで避難誘導に行くでしょうか。1年契約の船長に「船長としての誇 りを持て」と言えるでしょうか。


 5 ずっと前にやるべきことがあった

 今回のフェリー沈没事故は人災でしょう。しかし、クラッシュ――つまり崩壊がやって来たとき、「 人力ではもうどうしようもできない」ことも示しています。

 3月にはマレーシアの飛行機が不可解な経緯で墜落して海中に沈みました。乗っていた人に何ができ たでしょう。可能なら家族・友人にメッセージを伝えたり、メモや手紙を残す。しかし、その後はただ 祈ることしかできません。人災であろうが、天災であろうが、そこまで行ったらもはや人智・人力では 何もできず、ただ最期を迎えるしかないと思います。

 私たちが問い直し、考え、想像しなければならないことは、《その前にどうするか》 です。
 この事故が起きるずっと前、もしも自分が船長であり、船員であり、貨物を扱う担当者であり 、それらを検査する役人であったときどうするか。私たちに問われるのはそのことでしょう。

 今回の事故でフェリーの《元船員》の言葉が紹介されていました。彼は「いつかこんなことが起こる んじゃないかと思った」と語っていました。
 日本の原発事故、幼児虐待など、事件事故が起こったときも必ずこういう人が現れます。「薄々感じ ていた」と。
 しかし、その声は大きくならない。告発まで至らない。なぜでしょう。

 言っても取り上げてもらえないから?
 競争があるし、コストカットしなければならないから?
 会社がつぶれたら、自分も路頭に迷うから?

 勇気を出して発言すれば、誰かが反論します。
「稼ぐためにはちょっとの不正はやむを得ないんだよ」と。
 そして最後は「いやならやめろ」と言われる。

 それでも、発言して告発する……勇気はあるでしょうか

 自分一人ならやるかもしれません。
 しかし、家族がいれば、養うべき子どもがいれば、難しい……と思います(-_-;)。

 世の中は高度資本主義にして原始資本主義社会となりました。自分の生活を守るため、会社が利益を 出すため、ちょっとの不正は大目に見よう。そこが事故の出発点でしょう。
 ならば、日本でもこうした事故は起こる。私にはそう思えます。


 以上です。


 実は本稿は5月の初めにほとんど書き上げており、すぐにでも発行するつもりでした。しかし、読ん でおわかりのように、救いがありません。解決策も書かれていません。
 乗員の中で一人だけ高校生の救助のため階下に降りて犠牲となった事務長さんがいました。彼の行為 は貴いけれど、救いとは思えません。

 私はメルマガ作成にあたって悲惨で絶望的な事態を話題としても、いつも「若干の救いと希望 」を書きたいと思っています。それだけに、今回の事故に関してはその救いと希望が見えてき ませんでした。
 この間ずっと「何かないかなあ」と探して今日まで日が経ったのです。

 すると、昨夜のことです。午後9時半過ぎ、ひょいとテレビをつけたら、刑事物ドラマが放映されて いました。なんとなく結末の謎解きを見ていたら、最後に上役の刑事が若い女性刑事を諫め励ますよう に「イギリスのある哲学者の言葉だが」と言って次の言葉を伝えていました。
 それを聞いたときメルマガ末尾に置くのは「これかな?」と思ったので、紹介します。ネットで調べ たら「エドマンド・バーク」という人の言葉だとわかりました。

 まずは英語の原文(^_^)。

 “Never despair. But if you do, work on in despair.”
                     ――Edmund Burke

 そして、日本語訳が以下。

 《絶望するな。たとえ絶望したとしても、絶望のうちに働き続けろ。
                     ――エドマンド・バーク

 私は「絶望の中で生き続けろ」と訳したいと思いました(^_^)。


 ○ クラッシュの結末ちらと感じつつ「それはダメだ」と言えない弱さ


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:相変わらずの長文で申しわけありません。次号は7月に発行します。なお、船舶設計関係者から のご意見お待ちします。「大型船には乗客が自力で脱出できる装備がある」との観点で。私は「ない」 と思いました。


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