○ 本当は愛することより大切な……
ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」 2022年1月26日(水)第 181号
私は現在3種のメルマガを発行しています。
1 狂歌今日行くジンセー論
2 GT限定、御影祐のほぞかみ競馬予想
3 御影祐の電子書籍――『空海マオの青春』論文編
このメルマガ読者には『一読法を学べ』を配信し、ホームページにおいても公開してきました。
しかし、これからメルマガ配信予定の以下(書籍化された)3本は原則としてホームページでは公開いたしません。
1 『狂短歌人生論――ほんとうは愛することより大切な』
2 『ケンジとマーヤのフラクタル時空』(前編)
3 『時空ストレイシープ』(同上後編)
いずれも最初の2、3回分のみ紹介します。
興味を持たれた方は123のメルマガいずれかに読者登録されることをお勧めします。
登録直後は無関係なCМメールが行くと思いますが、CМ登録を削除すれば来なくなります。
競馬愛好家は2の「ほぞ噛み競馬予想」に、その他の方は1か3のいずれでも。
3御影祐の電子書籍『空海論』
2月より『狂短歌人生論』をメルマガ配信いたします。
以下の文章はメルマガ読者に配信したお知らせです。
2022年初メルマガ、今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
新年早々オミクロン感染の大流行、高2男子による東大前傷害事件など、おめでたくない話題が多く、恒例の挨拶は控えたいと思います。
さて、年末予告したように、次号より書籍化した『狂短歌人生論』を配信いたします。
御影祐の著書第三作にあたる『狂短歌人生論――本当は愛することより大切な』は8章75節にわたる狂短歌75本とエッセーの書籍です。
2007年に出版しましたが、ブレイクすることなくもちろん(?)絶版。中古書店でもまずお目にかかれないレアものです(^_^;)。それでもネット検索するといまだにヒットします。
御影祐のホームページ内にある「狂短歌ジンセー論」に掲載したのは紹介用の数本だから、本を持っていない方はほぼ初出でしょう。
取り上げた具体例に古びたTシャツ感は否めないものの、今でも充分通用すると自負しています。
それを毎週2本から3本配信します。
短いので(^.^)一読法の訓練にはならないかもしれません。が、立ち止まりながら、つぶやきながら読む基本は実践してください。
この書名を初めて見た方は「本当は愛することより大切な」の下の句は「なんだろう?」と立ち止まる。そして「愛することが最も大切なことじゃないか。それより大切なものはないだろう!」とつぶやく――これが一読法です。
本日はホームページにも掲載した「内容紹介」を紹介いたします(^_^;)。
なお、これまではいちいち「別稿」と断っていました。
取っ払うので御了承願います。
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著書『狂短歌人生論――本当は愛することより大切な』内容紹介
御影祐第3作目は小説ではなく「狂短歌」1首にそのエッセーという構成です。
狂短歌とは私の造語で、五七五七七の短歌と狂歌の合いの子みたいなものです。
狂短歌とエッセーは全75本。原則見開き2頁で読み切れるようにしました。
そのうち三つほどはホームページの『狂歌今日行くジンセー論』で公開しましたが、残りは全て新作です。
本書のテーマは副題の「愛することより大切な」こととはなんなのか。そこからスタートしています。
《本当は愛することより大切な》――この上の句に対する下の句は
《愛されてると感じられるか》です。
自分が家族・友人・恋人・夫婦、さらに見知らぬ他人や世の中から必要とされ、愛されていると感じられるなら、心の中に穏やかであたたかな気持ちが芽生えるでしょう。生きていて良かったと思い、自分もまた人を愛する感情に満たされるはずです。
ところが、私たちはしばしば愛されていると思えないことがある。「愛されていないのではないか」という不安にとらわれたとき、人は心にブラックホールのような穴をあけ、いじめやストーカーなど人を傷つけ、あるいは自分を傷つけ、様々な問題行動に走るような気がします。
大切なことは人を愛すること以上に、自分が愛されていると感じられるか。
そして、それを信じられるかにあるのではないでしょうか。
では、なぜ愛されていると感じられないのか。本書はその謎を解き明かそうと試みました。
また、私たちはしばしば人をなぐったり怒鳴ったりする脅迫的な人、批判的でよく悪口を言う人に悩まされます。
あるいは、協力を期待してもどこか冷ややかでよそよそしい傍観的な人、さらにいじめられても抵抗できず、なんでも受け入れてしまう受容的な人もいます。
なによりいつも臆病で自分に自信がなく、おどおどして人の言いなりになってしまう。そのような弱々しい性格を「どうして強くなれないのか」と悩んでいる人も多いことでしょう。
人の性格や気質をこの「脅迫・批判・傍観・受容」の四タイプに分けたのは、『聖なる予言』の著者ジェームズ・レッドフィールド氏です。
それら四つの性格は血液型や誕生月の星座からもたらされたものではない。親との関係においてつちかわれた性格や気質であると言うのです。
私はその分類を使って自分や身近の人の性格や気質を理解し、変えるにはどうすればよいか考えました。本書はこの考察結果についても触れています。
たとえば、狂短歌は――
・ 万引きの中高生と中高年 一字違いの心の病
・ 傍観と受容の親は叱れないし ほめるのへたな全タイプ
・ 永遠の母を求めて三千里 批判の母に母の愛なし
・ 生きるには値しないと思うなら 心にあいた穴を探そう
・ シカトしていじめることはここちよい それがいじめのスタートライン
・ 我々の元気の素はエネルギー 食べ物がくれ人がもたらす
・ お互いがエネルギーを与え合う その生き方にいま進むべき
――などなどです。
目次抜粋= 「心の穴」「脅迫・批判・傍観・受容の四タイプ」 「戦後の親と子どもたち」「脅迫と批判による支配」 「自立と他立」「いじめと教育」……など、全七十五本の狂短歌とエッセー集!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:後記に関してはその都度書いたり、書かなかったり……になると思います。
まずはかつての「成人の日」、今は大学入学一次試験当日に起こった衝撃的事件について一言。
最近の無差別殺傷事件はとうとう高2生による犯行となって現れました。東大前の切りつけ傷害事件です。
包丁も数本所持していたというし、地下鉄車内や駅でも着火したとか。それが成功していたら、もっと悲惨な事態になったでしょう。
彼は自身の高偏差値や「東大医学部に行くんだ」と叫んでいたそうです。どこかボタンをかけ違えた痛ましい事件だと感じます。
ああいう事件の加害者はだいたい両親・親族が東大医学部卒の医師とか、兄弟姉妹も東大生というのがよく聞く話。ところが、彼は4人きょうだいの長男で両親は医師ではないそうです。
となると「医師になりたい」との思いは本人から出た気持ちでしょう。なのに、まるで東大卒の医師でなければ「医者ではない」かのような言葉。そのように思い詰めたのは一体どこから出てきたのか。さらに「偏差値70超」とか「超有名進学校」も罪深いと言わざるを得ません。
私は『一読法を学べ』最終号で以下のように書きました。
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不登校の児童生徒だけが子供たちの苦しみを表しているわけではありません。
授業と成績評価と入試システムの中で、良い子を演じて通い続ける子どもだっていつ不適応症状を起こすか。いつ爆発するか。
やがて学校を離れ、社会に出ても、生きづらさは変わらない。(このように書くと総すかんでしょうが、敢えて書きます)ひそかに死んでくれればまだしも、「こんな自分に誰がした。世の中だ。一人で死んでたまるか。誰か道連れにして死んでやる」と思って実行する……。
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今回の加害者もひそかに自殺すれば、彼の思いが人々に知られることはなかったでしょう。このような事件は過去、現在、そして未来も起こるだろうと思います。
一つだけ前稿に追加したいことがあります。それは近年オリンピックを目指すアスリートがつぶやくようになった「金メダルでなければ意味がない」といった発言です。
東大の医学部に行かなければ意味がない――に通じているような気がします。
彼は野口英世の伝記を読んだだろうか。
偏差値をあげるための項目・解法暗記や論文を読むことに忙しくて読まなかったかもしれません。
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