○ 脅迫者 まるでエンマの怒り顔 最後は力で決着つける
メルマガ配信「狂短歌人生論」4 2022年2月23日(水)第 185号
『狂短歌人生論――本当は愛することより大切な』
今回は第二章「脅迫・批判・傍観・受容の四タイプ」
その一「四タイプの基本性格」狂短歌4本紹介
1 脅迫者 まるでエンマの怒り顔 最後は力で決着つける
2 批判者は口をへの字のしかめっ面 小言注意にあら探し
3 傍観者 どこか白けて無表情 眺めるだけで行動できぬ
4 受容者はいつもにこにこえびす顔 いじめられても受け入れる
※注…『聖なる予言』の性格四分類について
人の性格や気質をこの四タイプに分類したのは『聖なる予言』(角川、山川紘矢・亜希子訳)の作者ジェームズ・レッドフィールド氏です。
その中では「脅迫者・尋問(じんもん)者・傍観者・被害者」と訳されています。
しかし、「尋問者」はふだんあまり使われない言葉であり、なかなかその意味がわかりづらいこと。また「被害者」は「被害」という側面だけが強調されるので、私は「批判者」・「受容者」に変えました。
狂 短 歌 人 生 論
第二章 脅迫・批判・傍観・受容の四タイプ
その一 四タイプの基本性格
いま自分の性格に悩んでいる方々へ。血液型分類でその理由付けをするのはやめましょう。あなたの性格や気質はほとんど親子間で生み出されたのです。
ここではジェームズ・レッドフィールド『聖なる予言』の性格四分類を使って脅迫・批判・傍観・受容の四タイプについて述べてみたい。
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1 脅迫者 まるでエンマの怒り顔 最後は力で決着つける
脅迫者……脅迫・威嚇・暴力・いじめっ子
脅迫者とは周囲の人に対して脅迫的に振る舞う人のことである。命令や強制、激しいどなり声と威圧的な態度。怒りをそのままあらわにし、相手が従わないと鉄拳という暴力さえ振るう。
日本なら二昔以上前の「地震雷火事親父」の親父さん。亭主関白であり暴君。がんこで怖ーいお父さんが脅迫者の典型である。
基本的に口べたである。人が理屈で反対意見を述べたりすると、大概口では負ける。すると「うるさい!」とどなったり、頭をぽかりと一発、ほっぺをぴしゃりとなぐったりする。
たとえば、劇画では「巨人の星」の星一徹さんがその典型である。彼は息子飛雄馬を巨人の星にするべく厳しくしつけ、鍛えに鍛えてどなりつけた。
また、テレビでは「寺内貫太郎一家」の石工、貫太郎さんもそれに近い。
彼の得意技はちゃぶ台返しであり、息子たちとの茶の間乱闘であった。
ちょっとでも口答えすると「何っ!」と吠え、「うるさいっ!」とどなる。
人情厚い江戸っ子だが、身内には自分の言うことを断固としてきかせる強ーいお父さん、がんこで怖ーいお父さんだ。
かつて日本の父親は世界に冠たる脅迫者ばかりだった。だが、現在の日本では稀少価値的存在になってしまった。それでも土建現場の親方さんや、肉体労働で筋骨たくましいお父さん方の中に、まだまだこの脅迫者タイプを見出すことができる。
もちろん暴力団の方々、ちんぴら・ヤンキーのリーダーも脅迫者タイプが多い。教員社会では大柄な生徒シドーの先生とか、体育キョーカンの中にこのタイプを見ることができる。
女性の脅迫者はあまり見かけない。時折被害妄想が強く、ヒステリックにわめいたり、どなったりする女性は数少ない脅迫者タイプの女性である。
大人であればさすがに暴力こそ振るわないが、怒りをあらわにして激しい言葉と夜叉のような顔で相手を攻撃する。そして、自分の言うことに絶対従わせようとする。
理屈できちんと説明しながら怒る女性は《批判者タイプ》だが、理屈が通っていないのに、ひたすら怒りまくる女性は脅迫者タイプと見なしていいだろう。
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2 批判者は口をへの字のしかめっ面 小言注意にあら探し
批判者……批判・理屈・しかめっ面
このタイプはなによりもまず理論家であり、弁舌家である。脅迫者の野蛮と暴力を許せない彼(彼女)は、周囲に自分の言うことを聞かせるとき、命令や強制、暴力を使うことはない。
批判者の最大の武器は言葉である。相手の悪い点やミスをつき、考えの浅さをつき、そこを批判して行動に駆り立てる。また、知り合いの失敗例や間違いも例に出して自分の主張の正しさを証明する。
相手が反論でもしようものなら、その考え方は間違っていると徹底的に攻撃し、完膚無きまでに叩きのめすことさえある。
最後に批判者は「私の言うことに従うことがあなたの幸せであり、私の幸せであり、みんなの幸せである」と結論づける。これこそ正に民主主義の根本理念である。
すると相手は言い負け、稲穂のようにこうべを垂れる。黙して反論しないことは批判者への服従のしるしである。
ところで、批判者は周囲に《傍観者》を生み出しやすい。
なぜなら、周囲の人間は批判者に関わると、常に彼(彼女)から機関銃のような攻撃(口撃)を受ける。批判されたくなければ、事態に関わらず自分の意見を主張しない方がいい。つまり、黙って眺める癖がつくので傍観者となりやすいのである。
さらに、批判者は身近の人が自分の意図しないことを口にしたり、行動で示したりすると、顔をしかめ、露骨にいやがる取っておきの方法を取ることがある。これは特に女性の批判者に多い。
彼女はきれいな顔をゆがめ「どうしてわかってくれないの」と言ったり、「あなたによって私はこんなに苦しんでいる」という素振りを見せる。
そうするとやさしい夫や恋人は悪いことをしたと思い、頭を下げるか、やはり黙ってしまう。結果彼女の意向が通る。このようにして彼女は相手を屈服させた満足感を覚えるのである。
批判者が人に意見や説教をするとき、笑顔で語ることはまずないだろう。だいたいしかめっ面であり、ほとんどの人が口をへの字に曲げている。昔「小言幸兵衛」なる言葉があった。長屋の八っぁんや熊さんに小言をたれる大家さんこそ、批判者タイプの典型である。
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3 傍観者 どこか白けて無表情 眺めるだけで行動できぬ
傍観者……傍観・冷淡・臆病・無表情
批判者に育てられたり、批判者と共同生活をすると、人は傍観者になりやすい。
傍観者とはもちろん事態を眺め、傍観する人のことである。傍観者は喜怒哀楽を表現することが少なく、だいたい無表情である。
このタイプはまずよそよそしく冷たい印象を周囲の人に与える。特に初対面の人に対してよそよそしい。
さらに友人と親密になっても、自分の心――その悩みや弱みをなかなかうち明けようとしない。傍観者はもめ事やトラブルなど悪い事態には決して関わろうとせず、ただ黙って遠くから眺めている。
というのは、傍観者は批判者に批判ばかりされて育ったか、批判者の批判をたくさん見聞きして大きくなった。だから、自分のミスや失敗に対してとても臆病なのである。
だれでもミスは犯すのに、傍観者は少しのミスを恐れる。彼(彼女)は「人は自分が犯したミスを許してくれない。きっと責めるに違いない。絶対自分をバカにする」と思ってとても消極的になる。
それゆえ、傍観者は何か行動を起こすとき、なかなか第一歩を踏み出せない。失敗したときのことをあれこれ想像して「どうせダメだろう」と思いがちだし、最終的に行動をやめることさえある。
たとえば、傍観者タイプの男性が恋愛において彼女に愛を告白すべく、一大決心したとしよう。
このとき彼は「どうせダメに決まっている」と自分に言い聞かせてから行動を開始する。当然この告白は迫力に欠ける。そして、予感通り失恋する。
すると彼は「やっぱり思った通りだ」などとつぶやいて心を傷つけないようにしている(だがホントはすごーく傷ついている)。
また、傍観者は人前で話をするとか、何か(ピアノや歌、司会・演説などの)発表をするとき、とても緊張して上がりやすい。本番でなかなか実力を発揮できないのがこのタイプだ。
それは傍観者が失敗したときのことをいつも恐れているからである。
現在の「心やさしく、何も言わないお父さん」「やさしく消極的な男の子達」が傍観者の顕著な例である。
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4 受容者はいつもにこにこえびす顔 いじめられても受け入れる
受容者……受容・微笑・献身・いじめられっ子
脅迫者と一緒に暮らすと人は受容者タイプになりやすい。受容者とはなんでも受け入れる人である。
彼(彼女)は常に脅迫者の暴力的な言葉と態度におびえている。脅迫者のご機嫌をうかがい、その言いなりになることが自分の身を守る唯一の方法である。
脅迫者が笑えば、受容者も愛想笑いで答える。脅迫者が怒っているときはその怒りに同調し、首をすくめて嵐が通り過ぎるのを待つ。
もしも脅迫者の怒りに反するようなことを言ったり、そのような態度を示すと大変だ。脅迫者から「俺にさからうのか」とどなられる。
さらに抵抗すれば、げんこつや平手打ちが飛んでくる。受容者にとって脅迫者にさからうことなど考えられないのである。
これをいじめで考えるなら、暴力的ないじめっ子とは脅迫者であり、いじめられっ子が受容者である。
父親が脅迫者だと家族の中に受容者を生み出しやすい。周囲の人間は荒れ狂う台風のような父に対してただ静かに従うしかなく、さからうことなど許されないからだ。
たとえば、「巨人の星」の明子姉ちゃん。彼女は父に一切反抗することなく、柱の影からいつも涙ぐんで、父と飛雄馬を見つめていたっけ。また、「寺内貫太郎一家」のお母さんなども、ほほえみながら黙って堪え忍んでいた。
かつて日本の多くの母は脅迫者である父に対してほぼ全員受容者タイプであった。「幼いときは父に従い、嫁いでは夫に従い、老いては子に従う」なんて典型的な受容者(被支配者)路線のすすめさえあった。
当時このお母さんは《日本のおふくろさん》として女性のやさしさを代表するタイプでもあった。
彼女は脅迫者の夫に理解を示し、批判者の長男をなだめ、傍観者の次男に気を配り、受容者の娘をやさしく慰めた。いつも笑みを絶やさず、炊事・洗濯・掃除など献身的につくしてくれた。
だが、受容者が脅迫者の暴力や抑圧に耐えきれず、しかも自分で解決できないときには、家庭内のもめ事を隣人にぐちる傾向がある。彼女はハンカチを濡らし、いかに自分が家族に奉仕しているか、それなのにいかに迫害を受けているかをせつせつと語る。涙は弱々しい受容者の大きな特徴でもある。
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四タイプについて
以上、脅迫者・批判者・傍観者・受容者という四タイプを眺めてみた。
読者は自分がどのタイプであるかわかっただろうか。以後はそれを意識しながらこの書を読んでほしい。そして、あなたの両親、周囲の人や子どもがどのタイプであるか、それを思い描きながら読めば、また違った楽しさ(?)があるかもしれない。
自分のタイプがただちにわかった人と、他のタイプにもあてはまる説明があってわかりづらいと感じた人がいるかもしれない。その場合は次のように「〜的」と冠をつけてもいい。
私は 脅迫者的 脅迫者
批判者的 批判者
傍観者的 傍観者 タイプであると思う
受容者的 受容者
脅迫者的脅迫者、批判者的批判者とは、最も典型的な脅迫者・批判者ということになる。自分は傍観者的脅迫者とか、批判者的傍観者などと感じられる人もあるだろう。
もしも自分の性格がこのようにクロスしていると感じるなら、さらに読み進めてどちらが自分の原性格であるか、それをしっかり見極めてほしい。
つまり「傍観者的脅迫者」と考えるなら、本当に傍観者的な脅迫者なのかどうか。「脅迫者的傍観者」ではないのか、ということである。
どちらでも同じではないかと言われるかもしれない。だが、この違いは大きいということをここでは注意しておきたい。
それともう一つ。私たちは性格分類について書かれた本を読む際、自分にあてはまる説明箇所だけを読む傾向がある。
その読み方は本書に関してはできたらやめてほしい。他タイプの性格説明もじっくり読んでいただきたいのである。
もちろん私の本も四タイプをある程度分けて書いている。だが、完全に分類して書いてはいない。そのため説明がごちゃごちゃと混ざり合っているのである。「なんだそれは」と馬鹿にされるかもしれない。もちろんきちんと分類して書く力は持っていると自負している。しかし、意識的にやっていないのである。
というのは、この書は《自分のタイプを理解・認識して自分を変える》一歩を踏み出すと同時に、《身近の人を変える》ための書でもあるからだ。
「渡る世間は鬼ばかり」のことわざ(?)通り、私たちの周囲は四タイプの悪しき性格をあらわにする《鬼》ばかりである。「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」とも言われる。
そのように他タイプの原性格をしっかり認識していただきたいのである。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
その一方、ゴミ屋敷や「14歳17歳の犯罪」、親が子を殺し、子が親を殺すとか、幼子への虐待、いじめなどは十数年前と全く変わっていません。あおり運転の加害者はみんな暴力的で「脅迫者」と言えます。これからさらに分析・解釈を披露していくことになります。
ただ、このようなことを毎週後記で書いていると、他のことができません。
なので、後記執筆はここまでとしてしばらく「後記なし」で作品を紹介します。ご了解ください。m(_ _)m
私はまだ新型コロナに感染していませんが、いつかかってもおかしくない流行ぶりです。第七波の到来も危惧されています。お互い「注意しましょう」としか言えないのが残念なところです。
なお、週一配信が途切れたときはなんらかの異変が発生したとご理解ください。 御影祐
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