「人はみんな地獄に堕ちる」


○ 地獄には行かぬとあなた思いますか? みんな地獄に堕ちるんですよ


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ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」        2022年9月7日(水)第 195号

 ご無沙汰いたしております。夏休み明けの御影祐です。m(_ _)m
 夏の異常気象は無事乗り越えたでしょうか。

 毎年のように続いていた北部九州の豪雨。今年はかなり少なく一息つきました。
 月、火の台風も私の住むところでは中風弱雨(?)でおさまりました。

 ただ、その分(と言えるかどうか)東北・北陸が激しい豪雨によって甚大な被害を受けたようです。
 被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

 世界的に見ても、ヨーロッパの熱波、米国や豪州の森林火災、パキスタンの大洪水など地球温暖化による異常気象が毎年どこかで発生しています。全地球的に待ったなしの対策が必要です。
 戦争なんぞしている場合じゃないだろうに、と某国P大統領に言いたくなります。
 彼は聞く耳持たないようですが、声を大にして言うしかありません。

 さて、今月より『狂短歌人生論』の再開です。今日はその前に別件として一つ配信します。
 そして、7月に行われた参議院選挙の結果について毎度おなじみ「小選挙区のない本来の議席数」も公開します。今回も民意は与党の過半数割れでしたが、議席数は与党の多数です。

 前180号は「2021年の衆院選結果について」でした。
 言いたいことはあそこに尽くしているので、「民意を正確に反映しない小選挙区制を廃止せよ」との詳細は180号を再読いただければと思います。今回は後記にて数字の結果のみお知らせします。

 最初に短く書いたエッセーは7月16日の日記に記した感想が原典です。
 参院選挙運動の渦中に起こった衝撃的事件と、その後某カルト宗教団体のもろもろが報道されるにつれ、「こりゃあ黙っておれない」とあることについて書きました。
 凶弾に倒れた元首相が国葬に値するかどうか、それは各自の思いに任せます。

 私はその件ではなく、カルト教団の「献金しなけりゃ地獄に堕ちるぞ」の方を取り上げました。(本文は「である」体)



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 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ 地獄には行かぬとあなた思いますか? みんな地獄に堕ちるんですよ

 (^_^) ゆとりある人のための10分エッセー (^_^)

 【 人は誰でも地獄に堕ちる 】

 安倍元首相暗殺以降、旧統一教会のカルトぶり、政界との癒着、食い込みぶりが報道されている。
 霊感商法、二世信者の問題だけでなく、信者に対して「献金しないと地獄に堕ちるぞ」というのがあり、それを信じて献金している信者が多いという。脱会したくとも「脱ければ地獄に堕ちる」とも言われるそうだ。

 かつて仏教は「地獄・極楽」を説き、善行を積めば極楽(天国)に行けると教えた。
 昔はそれを信じていた人が多かっただろう。

 今信じている人は少ないのではないか――と思えるのに、地獄を信じて自分や家族を犠牲にしてまで、なけなしの金を献金する人がいるというから驚く。それがマインド・コントロールと気づけない怖さだろう。

 だが、我々はどんな善行を積んでも、どんなに大金を積んでも天国へは行けない

 なぜなら人は誰もが生きるために「殺生」を犯している。
 我々は他の生き物を殺して食べて生きている。
 あるいは、私の血を吸う憎っくき蚊を叩き潰す。
 何の罪もないゴキブリを忌み嫌い、殺虫スプレーを吹きかけ、苦しませて殺す。

 もしも蚊やゴキブリが人の顔を持ち、言葉を喋れるなら、
「私たちはただ生きているだけです。どうして無慈悲に殺されねばならないのですか」と泣いて訴えるだろう。

 あるいは、我々は魚貝類に牛肉・豚肉・鶏肉などを食べている。
 それは魚を殺し、牛を殺し、豚を殺し、鶏を殺すことだ。

 ここで「私は牛や豚など殺したことはないですよ」と白々しい弁明をするのだろうか。
 家畜を殺して肉にするよう求める主犯は我々ではないか。

 毎日屠殺場で家畜を殺している人は殺生の罪で地獄に堕ちるけれど、それを依頼した我々は「カンケーないから天国に行けます」といけしゃあしゃあとつぶやくのだろうか。

 だから、仏教は動物の肉を食べることを禁止している。
 野菜しか食べないというわけだ(今は多くの坊さんが肉を食べる)。

 仏教徒でなくとも、「私は肉類は一切食べない。野菜しか食べないベジタリアンだ」と言うかもしれない。

 それなら、植物は生きていないのだろうか。野菜は生命体ではないのだろうか。
 我々は「死んだ野菜を、すなわち枯れた野菜、腐った野菜を食べているのだろうか」と問えば、ベジタリアンだって安泰ではない。
 我々は他の命を殺し、奪い、取り込んで生きているのだ。

 人間はこうして生きている。他の命を奪って生きるしかない
 人が犯す殺生の罪は何をやっても許されるものではない。
 だから、人間はみんな死んだら地獄へ堕ちる……。

 ――という構想で、私は小説『はてなのDZIGOKU』を書きました。

 高校の文芸部員だったペンネーム「久保はてな」君が交通事故にあって死に、冥界でえんま大王から「お前は地獄行きじゃ」と宣告され、地獄で苦しむお話です。

 皆さん方はこの理屈どう思われるでしょうか。


 〇 地獄には行かぬとあなた思いますか? みんな地獄に堕ちるんですよ


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:『はてなのDZIGOKU』は数年前九州芸術祭文学賞・大分予選の主席となりました。
 いずれみなさんに紹介します。

 それから、以下7月に実施された参議院選挙の各党議席数と得票率に基づく本来の議席数です。
 参議院248名の半数124名を選ぶ「小選挙区比例代表並立制」は小選挙区74(60%)、比例代表50(40%)。過半数は63。
 選挙の結果、自民は単独で63、与党でも76議席を獲得して「勝った、勝った」と快哉をあげていました。
 しかし、得票率では自民は4割に達せず、与党でも45〜46パーセント。民意の正しい結果は与党議席数58です。

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 【2022(令和4)年第26回参議院議員選挙】(07月10日施行)

政 党 名 議席数得票 率本来数増 減
自由民主党 63 34.4 43+20
公 明 党 13 11.7 15 −2
立憲民主党 17 12.8 16 +1
日本 維新 12 14.8 18 −6
国民民主党  5  6.0  7 −2
日本共産党  4  6.8  8 −4
れいわ新選  3  4.4  5 −2
NHK 党  1  2.4  3 −2
参 政 党  1  3.3  4 −3
社会民主党  1  2.4  3 −2
無 所 属  4  1.0  --  ---
総   計 124  100     
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 自民のプラス分だけ小政党はマイナスとなります。つまり死に票。
「何をやっても、何を言っても選挙をやれば勝てる。国民は我らを支持している」と思わせる制度です。その傲慢はP大統領の独裁につながる……と思うのは私だけでしょうか。




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