西安宵の明星

  西安宵の明星旅



西安宵の明星旅 その5


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【その5】 狂短歌


☆ 西安の晴夜にきらり一番星 小雁塔の上にきらめく   



 さて「西安宵の明星旅」連載5回目です(^_^)。


 5【 きらめく宵の明星 】[画像 4枚]

 (^_^)本日の狂短歌(^_^)

 ○ 西安の晴夜にきらり一番星 小雁塔の上にきらめく

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 夕食を終え、今日の予定は全て終了、部屋に戻った。時計を見ると午後八時である。

 しかし、外はまだまだ明るい。部屋の窓から西側を見やると雲は一つもなく、小雁塔や雑然と並ぶ建物の上空が赤みを帯びている。だが、日本のように真っ赤に燃え上がる夕焼けではない。

 そして八時半頃、ふと西の空を見れば、中天に星が一つぽっかり浮かんでいる。
 私は「おおっ、宵の明星だ!」と叫んだ(^o^)。
 一番星が大きく、くっきり輝いているのだ。
 M氏も気づいて感嘆の声を上げた。
☆ 西安の宵の明星(9時30分)
西安の宵の明星

 おそらく前夜から午前中にかけて降った雨で、スモッグの汚れや空中の黄砂が洗い流されたのだろう。
 明星はくっきりと、本当にくっきりと西の空に浮かんでいた
 西安の夜空に見出す宵の明星は(当たり前のことながら)日本で見るのと同じ明星である。
 しかし、気分は決して同じではない。

 右手にはビル群の中に小雁塔がライトアップされている。
 M氏は「小雁塔がちょうちんのようだ」と言った。
 辺りは徐々に暗くなり、明星も一層輝きを増す。私はソファに座って明星を見続けた。
☆ 宵の明星と下部に博物館(9時40分)
宵の明星

 午後九時頃が最大の輝きだったろうか。四方八方に伸びる針のような光輝さえ見えた。
 街の明るさがあるので、もちろん明けの明星ほど明るくはない。しかし、きらきらと輝いてとても美しいと思った。
 私は何度もデジカメにおさめた。M氏も撮影した。
 部屋が角部屋なので窓を開ければ、乗りだして撮影できる。
 そのことに気づいたのはM氏だ。画面の端に小雁塔を入れて撮影できると言う。

 彼も西安の明星に感激したのだろうか、前夜部屋がどうだこうだとさんざん悪口を言ったのに、
「この部屋でついてるなー」と言ったからおかしい。
 もちろん私も西を見通せる部屋に入ったことに感謝感激である(^o^)。
☆ 宵の明星と右端にライトアップの小雁塔(9時48分)
宵の明星とライトアップされた小雁塔

 九時半になると明星はさらに赤みを増した。そして地平線近くまで沈み、やがて消えた。
 この沈みゆく景色も初体験である。思えば宵の明星はこれまで何度も見たことがある。だが、それが地平線まで沈む様子を眺めたことは一度もない。日本では山や建物があってほとんどその陰に隠れてしまうからだ。
 明星が地平線近くに沈むときはかなり赤みを帯びるとわかった。
☆ 宵の明星と右端に小雁塔(9時59分)
宵の明星とライトアップされた小雁塔

 その後M氏はビールを飲んでベッドに入った。私は日記を認め、その後狂短歌を考えた。
 《西安の薄暮にくっきり宵明星 思わぬ幸運これぞラッキー》と詠んでみた(^.^)。

 寝る前最後の失敗に気づいた。
 ホーさんに殺虫剤のことを言い忘れたので、この夜も蚊がぶんぶん飛び交い、何度も刺されたのである(^_^;)。(続)


 ○ 西安の晴夜にきらり一番星 小雁塔の上にきらめく


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:新型インフル……マスク騒動。日本人てどうしてすぐパニックになるのでしょうか(^.^)。確かに感染した人はマスクをするべきですが、健康な人がマスクをしても感染予防にはほとんど役に立たないそうです。そう言われていながら、普通の人がマスクを買いだめするもんだから、医療機関とか妊婦さんとか、必要なところにマスクがいかなくなる。あげくの果ては感染しているかもしれない人、風邪をひいた人がマスクを買おうとしても、どこも売り切れ状態(-.-)。なんだか石油危機のときのトイレットペーパー騒動を思い出しました。あおられるとすぐ一方向に走るのは、瀬戸際外交の国と同じくらいこわい国民性だと思うのですが(^.^)。(御影祐)




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