○ 批判者は 口をへの字のしかめっ面 小言注意にあら探し
ゆうさんごちゃまぜHP「狂歌教育人生論」 2007年 9月 28日(金)第83号
前号は暴力絶対の脅迫者タイプについて紹介しました。
今号は批判者タイプです。ちなみにこの内容こそ批判そのものですが……(^.^)。
(^_^)今週の狂短歌(^_^)
○ 批判者は口をへの字のしかめっ面 小言注意にあら探し
このタイプはなによりもまず理論家であり、弁舌家である。脅迫者の野蛮と暴力を許せない彼(彼女)は、周囲に自分の言うことを聞かせるとき、命令や強制、暴力を使うことはない。
批判者の最大の武器は言葉である。相手の悪い点やミスをつき、考えの浅さをつき、そこを批判して行動に駆り立てる。
また、知り合いの失敗例や間違いも例に出して自分の主張の正しさを証明する。相手が反論でもしようものなら、その考え方は間違っていると徹底的に攻撃して、完膚無きまでに叩きのめすことさえある。
最後に批判者は「私の言うことに従うことがあなたの幸せであり、私の幸せであり、みんなの幸せである」と結論づける。これこそ正に民主主義の根本理念である。
すると相手は言い負け、稲穂のように頭(こうべ)を垂れる。黙して反論しないことは批判者への服従のしるしである。
ところで、批判者は周囲に《傍観者》を生み出しやすい。
なぜなら、周囲の人間は批判者に関わると、常に彼(彼女)から機関銃のような攻撃(口撃)を受ける。批判されたくなければ、事態に関わらず自分の意見を主張しない方がいい。つまり、黙って眺める癖がつくので傍観者となりやすいのである。
さらに、批判者は身近の人が自分の意図しないことを口にしたり、行動で示したりすると、顔をしかめ、露骨にいやがるという取っておきの方法を取ることがある。これは特に女性の批判者に多い。彼女はきれいな顔をゆがめ「どうしてわかってくれないの」と言ったり、「あなたによって私はこんなに苦しんでいる」という素振りを見せる。
そうするとやさしい夫や恋人は悪いことをしたと思い、頭を下げるか、やはり黙ってしまう。結果的に彼女の意向が通る。このようにして彼女は相手を屈服させた満足感を覚えるのである。
批判者が人に意見や説教をするとき、笑顔で語ることはまずないだろう。だいたいしかめっ面であり、ほとんどの人が口をへの字に曲げている。
昔「小言幸兵衛」なる言葉があった。長屋の八っつぁんや熊さんに小言をたれる大家さんこそ、批判者タイプの典型である。
○ 批判者は口をへの字のしかめっ面 小言注意にあら探し
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※他に批判者の特徴は……
恋愛なら
・ 批判者は理詰めで愛を説くけれど 恋は理屈じゃありません
批判が度を越すと
・ 批判者の行き着く先は 誰からも批判されない完璧主義
長所は?
・ 批判者は正義に基づき述べ立てる その弁論が我らを正す
この批判者タイプは我らの周囲にたくさんいます。喋っている当人はそれが正当な批判であると信じていますが、聞く方は悪口を言っていると思うことがしばしばあります。そこが問題でしょうね。詳細は拙著『 狂短歌人生論 』にて(^_^)。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
後記:しばらくコマーシャル風であることをご容赦ください。m(. .)m
さて、日本の政局は首相の突然の交替で大きく揺れ動きました。それにしても安倍首相の所信表明演説後の辞任劇を見て、なんとなく松崎農相の突然の自殺を思い出したのは私だけでしょうか。阿部晋三氏は「無責任だ、決断が遅い」とさんざんに批判されましたが、彼にとっては《遅くない決断》だったかもしれません(^.^)。なにしろ決断し損なうと、人生そのものから撤退することになってしまうからです。人間どこで見切ってやめることを決断するか大切なことですね。
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