太龍山、空海修行の聖地

「新型コロナ感染」 その6(最終回)

「新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く」




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『 新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く 御影祐の小論別稿 』 第 6号

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            不定期配信 2020年 9月08日(火)



 最終回 コロナ禍を一読法で読み解く(9月04日筆)。

 ご無沙汰いたしております。御影祐です。
 ひと月ふた月などあっという間に過ぎ去り早9月。本稿の前号は4月末の発行でした。ひと月1回くらいは発行しようと考えていたのに、5、6月は他のメルマガ執筆に忙殺され、こちらに手が伸びませんでした。
 その後行動自粛の緊急事態宣言は解除されたものの、7、8月に第二波発生。特に首都東京がひどく、それが地方に広がっていった様相でした。政府に経済を殺す再度の緊急事態を宣言する余力はなく、感染者の拡大を傍観するしかなかったようです。幸いなことは死者・重症者が第一波ほど増えなかったことでしょう。
 九州の片田舎に住む私もほぼ閉じこもり生活で、夏に必ず訪ねてきた東京の友人も来訪中止となり、思うことは「ワクチンか治療薬が開発されるまでは我慢するしかない」状況でした。

 さて、個人的には二ヶ月の夏休みを終え、メルマガ再開にあたってまず「コロナ禍を一読法で読み解く」を片づけることにしました。今号にて本稿6回目ですが、これをもって最終回とします。そのへんのいきさつは本論の方に書きました。

 [今  号
 最終回 『 まだまだ続く我慢の日々 』(9月03日)
 [20] まだまだ続く我慢の日々

 [前  号]
 第五回 『 コロナ感染さらに拡大 』(4月23日)
 [17] アベノマスクは言うほど愚策か?
 [18] 外出自粛とはじわじわ殺されるようなもの
 [19] 10万円の一部をユニセフに寄付しませんか

 第四回 『 コロナ感染さらに10日 』(4月7日)
 [13] 志村けんさんの急死
 [14] 国民一律10万ではなく、困っている人に即30万の私案
 [15] 結論だけでは人は動かない、変わらない
 [16] 感染者数グラフから予測する日本の今後

 第三回 『 コロナ感染さらに10日 』(3月26日)
 [08] その場しのぎの医療体制、その場しのぎの方針
 [09] 専門家という名の優等生たちの限界
 [10] 致死率数パーセントのまやかし
 [11] 100日後に死ぬ……は予言だったか
 [12] 死後は地獄か天国か

 第二回 『 コロナ感染その後10日 』(3月16日)
 [5] 覚悟と楽観的未来
 [6] とうとうパンデミック
 [7] マスク転売禁止法成立

 第一回 『 新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く 』(3月06日)
 [1] 最初に立ち止まったのはチャーター便の帰国とホテル隔離
 [2] 一人一人を優先するクルーズ船乗客乗員への対応(私案)
 [3] 事件は現場で起こっている……が
 [4] まとめと今後の予想



 本号の難読漢字
・甚大(じんだい)・所詮(しょせん)・桟敷(さじき)・縷々(るる)・自業自得(じごうじとく)
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************************ 小論「一読法を学べ」別稿*********************************

 『新型コロナウイルス騒動を一読法から読み解く 』

最終回 「まだまだ続く我慢の日々(9月03日)」

 不思議なことに大分県内陸に住む私の町ではいまだ感染者0名が続いています。あの岩手県でさえ感染者が出たし、離島でも発生しているので、この町に感染者が流入していないとは思えません。
 もちろん各種行事・イベントなどはほぼ中止だし、盆踊りや祭りもないまま。各所で行われていたゲートボールも開催されず、墓参りの帰省もかなり少なかったようです。何にせよ、おかげで私自身も新型コロナに感染することなく過ごしてきました。

 この間新型コロナに関連する情報はいろいろ集めていたものの、そのうち膨大になって書きつなごうとの思いが徐々に薄れ、2ヶ月の夏休みに突入。7月は九州豪雨(私の住む町も甚大な被害を受けました)、8月は猛暑――と書く意欲はさらに薄れ、いよいよ「コロナに関する執筆は5回で終わりかなあ」と感じつつありました。

 というのは7月8月のコロナ第二波流行において「新たに言うべきこと」がなかったからです。10日ほど前、この間書きためていた草稿を読み直して「前5回で書いたことの繰り返しではないか」と思いました。
 政府大本営の見通しの甘さ、(増えたとは言え)諸外国にはるかに及ばないPCR検査。すでに2月から半年以上経っているのに、いまだに「いつでもどこでもPCR検査」とはいかない状況です。
 結果、保健所にかける電話はつながらず、濃厚接触者でも検査をしてもらえない。軽症だからと自宅待機になった一人暮らしは重症化の不安を抱え、家族持ちは家族への感染を怖れねばならない。医療関係者や保健所職員の負担も増すばかり(誰もこの危機に「自衛隊を使おう」などと言ってくれません)。
 そして、本来なら終息後の観光「GoTo」だったはずなのに、東京を対象から外すなど中途半端な実施。かたや地方は「来ないでくれ」と言い、せっかく金を使って観光地に行っても歓迎されない……。
 今夏のぐちゃぐちゃぶりは一体どうしたことでしょう。第二波襲来なのに、まるで第一波であるかのようなひどさです。

 原因はただ一つ(と私は思います)。5月に緊急事態宣言が解除されたとき、政府も専門家も多くの日本人が(もちろん私も)、この夏の「予想を誤った」ことです。
 その予想とは「新型コロナは所詮風邪のようなものだから、夏の再流行はないだろう」と。第二波襲来は次の冬だと考えたのではないでしょうか。

 今年3月頃、テレビ桟敷では「第二波は夏かもしれない」と言う専門家がいらっしゃいました。ただ、そのときの説明は「北半球の夏は南半球では冬であり、南から外国人がやって来れば、日本の夏でも感染が広がる可能性がある」との理屈でした。すなわち、新型コロナは(主として)冬に流行る病気であると。

 その後全地球的に鎖国状態になって外国の人が来る可能性は激減したし、新型コロナが風邪のようなもの――であるなら、「夏風邪」というのはそうそうかかるものではありません。よって、多くの日本人が「今夏の再流行はない」と予想したのではないでしょうか。
 政府も国会議員も「GoToはできるし、PCR検査拡充などは冬までにのんびりやればいい」と考えたのでしょう。

 ところが、今夏第一波を上回る感染者の急増によって、新型コロナが単なる風邪ではなかったことが明らかになりました。またも準備不足となり、法律改定など「やるべきこと、考えて実行すべきこと」がなされないまま、感染再拡大を迎えてしまった……ようです。
 さすがに誰も口にしないけれど、お定まりの言い訳――「まさか」であり「想定外」だったのでしょう。

 かくして、夏風邪(?)大流行という、新型コロナ第二波襲来について何か言うことがあるか――と問われるなら、第一波と同じ指摘や批判が繰り返されただけです。テレビ報道を見て「3月4月と同じだ」と感じたのは私だけではないと思います。

 そこで、一読法指南。これまであまり力点を置かなかったことを一つ語りたいと思います。
 一読法は事態が進行しているとき、(まだ終わっていない)段階で立ち止まってそこまでを分析・検討し、未来を予想する読み方(生き方)である――とこれまで述べてきました。未来予想に関しては最低3つを思い浮かべようと。悲観的か楽観的、どちらでもない未来。
 問題はほぼ一つの予想しか思い浮かばなかったとき、それが当たれば問題ないけれど、外れたときにどうするか――です。

 我々素人の予想が外れることは想定内でしょう。しかし、専門家や日本国をリードする政治家の方々は、予想が外れたとき、まず言うべきは「謝罪の言葉」だと思います。「予想が外れてすみませんでした」と。

 余談ながら、私は競馬メルマガでGI予想を開陳しています。専門家とは言えないし、予想料を取っているわけではありません。「読者の責任において馬券を購入してください」と書いているものの、予想が外れたときは、いろいろ言い訳を語りつつ、「予想が外れてすみませんでした」と謝ります。読者もそこは寛大で、外れたからと言って怒りのクレームが参ることはありません。

 しかし、(繰り返しますが)日本のお偉方はプロです。そうそう予想を外しては困ります。
 新型コロナ第一波における混乱は「予想できなかった」と言い訳できるとしても、夏に第二波が発生することは「予想して準備すべき」でしょう。ところが、国会は閉じられ、ぼーっとしている間に第二波の急拡大です。
 ならば、8月末首相の辞任会見は健康問題や無念を縷々語ることではなく、夏の再拡大を予想できず、対応できなかったことを謝るべきだった、と私は思います。
「第一波ではみなさんを苦しめました。緊急事態宣言後の自粛によっていったん終息できました。新型コロナは風邪のようなものだから、この夏の再流行はないだろうと思いました。しかし、第一波以上の流行を招き、再びみなさんを苦しめました。申し訳ありません」と頭を下げるべきではなかったか。
 国会議員に専門家各位。あなたがたは選ばれた人たち、税金から高い給料をもらっている優秀な方々なんですから。

 ただ、ここで最近知った事実を披露しておきます。それは2009年に「新型インフルエンザ」が流行したとき、感染症の専門家は「今後日本で新型感染症が流行したときのマニュアル・医療関係の態勢づくり」をときの政府に提言していたとか。しかし、政府は「聞く耳持たなかった」との話です。
 今回の新型コロナに関しても、専門家は適切なアドバイスを政府にしていることもあったようで、それを採用するかどうかは政府の判断です。そうなると、「結局、悪いのは政府だ」と言いたくなります。

 しかし、政治家のみならず、専門家も相変わらず語ることは《結論》だけです。「自分で考えて行動してください」と言いつつ、考えるためのヒントは教えてくれません。ほんとに言いたいのは「何も考えずにオレの言うことを聞け」でしょう。それを言わないのは責任を追及されることを怖れているからではないか(と私は推理しています)。

 緊急事態宣言による外出規制など、強制力を持たせて国民に行動させ、それがうまくいかなかったら、「あんたの言った通りにしたのに、失敗したじゃないか。責任を取れ」とクレームが殺到する。だから、「私は指示はしません。自粛要請、営業の時間制限など、お願いするだけです。責任はみなさんが取ってください」と中途半端な政策になるのでしょう。
 結局、第一波、第二波を通じて同じことが繰り返されました。

 ああ、悲しきかな。これが我等日本。これが我等のリーダー。
 かつて軍部大本営が日本を主導した結果、国民の多くが悲劇的結末を迎え、遺族は悲しみに打ちひしがれた。だが、そのリーダーを選んだのは当時の日本国民。
 今またこのコロナ大戦でまたも「悪いのは指示に従わないお前達国民だ」とつぶやくリーダーたち。彼らを選んだのも間違いなく現在を生きる我等日本国民です。
 ここで野党支持者なら「私は与党を選んでいないぞ」とつぶやかれるでしょう。だが、野党が多数を占めなかった、多数派にできなかった点において「同罪です」と言っては言いすぎでしょうか。

 もちろん私も同罪です。すでに高齢のドアを叩き、基礎疾患を多々持っている私がコロナに感染してあっけなくあの世に逝ったなら、「しょうがねえなあ。これも自業自得か」とつぶやいて棺桶に入りたいと思います(^_^;)。


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 最後まで読んでいただきありがとうございました。

後記:今回語りたかったテーマに「ベーシックインカムが近い」・「個の休業補償は全体が負うべきか」・「日本的カーストが生み出す差別と偏見」・「独裁者(的リーダー)が生み出す罪悪」などがありました。いずれコロナ禍がおさまったとき、改めて『新型コロナ続編』を発行するかもしれません。

 さて、本号は3つのメルマガ読者全てに配信しています。目下私のパソコン(ウインXP)が何度目かの最期(?)を迎えようとしています。なかなか起動しないし、執筆中突然シャットダウンします。すでにウイン10入り新パソを手に入れていますが、使いづらくて仕方ありません。
 よって、今後予告なく休刊するかもしれません。そのときはパソコンが壊れたなと思ってください。新パソを使いこなせるようになったら復刊します。

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